口座を開くことよりも実際に投資を始めることに意義がある
英国で普及しているISAを手本として、今年の年末で終了する証券優遇税制に代わる市場活性化策として打ち出されたのが日本版ISAこと、「NISA(少額投資非課税制度)」である。金融界がこぞってPRに注力しており、その名称自体の認知度は日増しに高まっている。しかし、制度の中身自体をどれだけの人が理解しているのかについては、まだまだ大きな疑問符が付きそうだ。それはさておき、当連載の最終回において、まずは冒頭できちんと結論を述べておこう。NISA口座のメリットを最大限に生かしたいなら、ローコストで選択肢もそろったネット証券を選ぶのが正解である!

すでに少し触れたが、大手金融機関を中心に、「NISA口座を開設すれば、その時点で現金を進呈する」といった内容のキャンペーンを実施するケースが相次いでいる。そして、「それらは単に口座獲得のためのエサまきにすぎず、本当にNISAの普及を願っての行為ではない」と批判する識者も多い。だが、楽天証券のキャンペーンは一線を画しているといえる。同社マーケティング本部副本部長の清野英介さんは述べる。

「当社は業界初の試みとしてNISA口座を開設したお客様に1000円分の投信購入代金を進呈します。NISA導入の目的は投資家層の裾野拡大ですが、おそらくビギナーは口座を開いたものの、実際に商品を買うという次の一方がなかなか踏み出せない人が多いはず。そこで、日用品などのサンプル販売のように、まずは投資をお試しいただけるキャンペーンを考案しました」

口座開設の予約受付開始を早期にスタートさせ、NISA口座向けに株式売買手数料の優遇もいち早く発表したのが楽天証券だ。9月上旬、さらに国内株式の売買手数料無料を打ち出した。同社は海外ETFの取扱い数などにも強みを有し、商品ラインアップの豊富さでSBI証券と競い合っている。

個人投資家がNISAを利用して選ぶのは、株か投信か、それともETFか?

日本人にとって、投資がより身近になる環境が金融業界各社の競争によって整いつつある。

楽天証券のNISAポイント! 楽天市場、トラベルなどグループ内の連携

楽天グループとして、約6000万人のID会員を持つのが最大の強み。楽天市場、楽天トラベルなど興味対象の異なるユーザーをはじめ、いままで投資に興味のなかった層にNISAをアピールできる環境がある。それを生かして、下記のキャンペーン以外に今後楽天ポイントに関する企画もでてくるかもしれない。

キャンペーン 投信の買付を1000円分後押し!

国内株式だけでなく、海外ETFの買付手数料も実質無料。さらに9月末までに口座を開設すると1213名に楽天市場やトラベルの商品があたるバラエティ豊かなキャンペーン。NISA口座の開設とMRFを5万円分購入することが条件だが、人気のワインや有名観光スポットのホテル宿泊券があたる。

※キャンペーン情報などは特に注記のない限り8月末時点のもの。最新の情報はHPで確認を。

清野英介(EISUKE KIYONO)
楽天証券マーケティグ本部副本部長 マーケティング部長



この記事は「WEBネットマネー2013年11月号」に掲載されたものです。