和装で東京国際映画祭の舞台挨拶に登場した、三谷幸喜監督、佐藤浩市、大泉洋、役所広司、小日向文世、鈴木京香

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第26回東京国際映画祭のクロージング作品に選ばれた三谷幸喜監督の最新作『清須会議』(11月9日公開)。10月24日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで本作の上映と舞台挨拶が開催され、三谷監督、役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、鈴木京香が登壇。日本を代表する名優たちが集結し、会場につめかけた約600人の観客を沸かせる饒舌なトークを展開した。

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この日、登壇者たちは映画衣裳デザイナーの黒澤和子が手がけた和装スタイリングに身を包んだ。役所が「一足早い、お正月のような格好です。1人だけ何だかわからない格好ですが(笑)」と語る視線の先には、織田信長の衣装、甲冑&陣羽織を着用した三谷監督の姿が。「ものすごく熱いです。クロージングにふさわしい映画ができたと自負しています。…とても熱いです!」と三谷が汗をぬぐいながらの挨拶。

これには大泉も「われわれは映画の中の色のイメージで用意してもらったんですが、本来であれば、僕の演じた役は黄色あるいは金色のはず。少し派手すぎるかもと控えていたのに、監督を見たら派手でもよかったんじゃないのって(笑)」と呆れた表情を浮かべた。また、紅一点の鈴木は現代風にアレンジされた和装で登場し「いつも来ているTOHOシネマズで舞台挨拶ができて、大変うれしく思っております。この衣装は、劇中のある大事なシーンで着ている衣装です。着物って本当にいいものだなって改めて思います」と監督とは対照的な落ち着いた口調で挨拶した。

大泉が第一声で「ヨー・オオイズミです」と口にしたように、今回の舞台挨拶では海外を意識した発言が目立った。東京国際映画祭のクロージング作品に日本映画が選ばれるのは7年ぶりとアナウンスされると、小日向は「大変光栄です。三谷監督の初めての時代劇。変な人ですが才能はあるので、海外の方にもたくさん見てほしい(笑)」とアピール。佐藤も「多少の誇張はあっても、こういうことがあったんだと。日本独特の何かを感じてもらえればと思います」と作品を振り返った。

度重なるMCからの質問にも「僕はこの後、英語でスピーチをしなくてはいけないので、そのことで頭がいっぱいです。何も答えられません」「刻々とスピーチの時間が近づいております。何も聞こえない」と曖昧に返答していた三谷が、舞台挨拶の終盤についに英語の挨拶を敢行した。まず「時代劇は日本映画独自のジャンルです。日本には誰もが知ってる時代劇のフレーズがあります」と説明すると、『この印籠が目に入らぬか!』『天誅でござる!』『これにて一件落着!』をアクション付きで披露。そして「『清須会議』は時代劇ですがチャンバラ映画ではありません。血も一滴も流れません。これはとてもユニークな時代劇です」としっかり映画をアピールした後、「ノーチョンマゲノーライフ!」と言い残し、緊張の英語スピーチを終えた。この監督の姿に終始笑っていた大泉は「意味がわからない(笑)。通訳さんがいるんだから、最初から日本語でしゃべればよかったんじゃないの?」と発言し、会場が爆笑に包まれるなか舞台挨拶を締めくくった。

『清須会議』は、織田信長亡き後に開かれた後継者問題や領地配分に関する会議を題材にしたエンタテインメント作品。喜劇作家・三谷による、日本史上初めて“会議で歴史が動いた”の演出に注目だ。【取材・文/トライワークス】