東京国際映画祭で行われた舞台挨拶に登壇した藤井ゆきよ、岡本信彦、吉浦康裕監督

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地下世界の少女と地上世界の少年の奇妙な出会いと冒険を描く長編ファンタジーアニメ『サカサマのパテマ』(11月9日公開)。第26回東京国際映画祭に特別招待作品として選ばれた本作のジャパンプレミアが、10月24日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、本作を手掛けた吉浦康裕とともにボイスキャストの藤井ゆきよ、岡本信彦が舞台挨拶を行った。

【写真を見る】27歳の誕生日を迎えた岡本信彦は「こんな素敵な作品に参加できて、本当に幸せです」と喜びを語った

ヒロインのパテマが地底から“降ってくる”というサカサマの世界を舞台にした本作。原作、脚本、監督を担当した吉浦は、集まった観客に向けて「主に岡本さんのファンの方、どうも(笑)。こんな大きな会場で上映できることをうれしく思っています」と語った。これに対し、藤井は「本日は上映にお越しいただきありがとうございます」と挨拶すると感極まり、目には涙が。「この作品で演じたパテマが私にとって初めてのヒロインで…。スタッフ、キャスト一同熱意を込めた作品です。このような作品に出会えてうれしいです」と素直な気持ちを打ち明けた。

『イヴの時間 劇場版』(09)で知られ、次世代のアニメーション作家として注目されている吉浦監督の初長編となる本作。藤井は「こんな不思議なボーイミーツガールは他にない。180度違う男女がどうやって出会って、成長していくのか。岡本さんファン…いや、みなさんにもきっと楽しんでいただける胸キュンな作品です!」と太鼓判を押す。また、岡本も「普段は文章の組み立てを意識するんですが、この作品では全く度外視。台本がとにかく衝撃的だった」と脚本の斬新さに驚いたようだ。

管理された社会で孤立気味に日々を過ごす少年・エイジの声を担当した岡本は、この日が27歳の誕生日。舞台挨拶の途中にはサプライズの“パテマケーキ”が登場し、観客全員から「信くん、お誕生日おめでとう!」の大合唱が巻き起こった。この演出に岡本は「こんなの作れるんですか?これは食べきれないな(笑)」と苦笑い。そして「本当にありがとうございます。27歳になって、これからも頑張っていきたいと思います」と、感謝と新たな決意を表明した。

最後に吉浦が「観てくれる人の裾野を広げたかった。小学生から、実家の両親まで(笑)。言語を超えて、たくさんの人に観てほしい」と挨拶。そして「ここから全国に、世界に広がっていくことを祈っています」という言葉を残し、大盛況の舞台挨拶を終えた。【取材・文/トライワークス】