(写真左から)ジャンクハンター吉田氏、花くまゆうさく氏、高橋ヨシキ氏、松江哲明監督、行成とあ(MC)

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ファンファーレのオープニングでもお馴染みの映画会社、20世紀フォックスのグループ会社で、作家性の強いインディペンデント映画の製作や、アート性の高いヨーロッパ映画の配給などを行っているFOXサーチライト・ピクチャーズ。94年に設立された同社の20周年記念プロジェクトの一環として、「映画通なら、FOXサーチライトって知ってるよな?」と題した、ニコニコ生放送イベントを開催。そのゲストとして登場した高橋ヨシキ(映画秘宝Devil Press班)、松江哲明(映画監督)、花くまゆうさく(漫画家)に直撃!FOXサーチライトの魅力を存分に語ってもらった。

【写真を見る】ニコ生放送前のゲストたち。ゆるーく談笑中の花くまゆうさく、高橋ヨシキ、松江哲明

そもそも同イベントは、“日本一最悪な邦題”として揶揄されたFOXサーチライトの傑作コメディ『ナポレオン・ダイナマイト』(改訂前の旧邦題『バス男』)の映画本編を観ながら生解説をしようというもの。高橋ヨシキ氏曰く、「『ナポレオン・ダイナマイト』みたいな映画は万にひとつの傑作。インディペンデント映画で真似しがちだけど、大概、大ヤケドするだけ」と紹介。また「全シーンに意味とギャグがあって、サービス満点の映画」というように、イベント中、ゲストが画面を見入ってしまい無言になったり、解説そっちのけで大爆笑していたりと、改めて本作の魅力を再認識していた様子だった。

また今回、特に注目したいのが、ゲストによるFOXサーチライト作品の極私的セレクト。「見たことを人に伝えたくなる作品が多い」とFOXサーチライトの印象を語っていた松江監督は、『(500)日のサマー』を選んだ。その理由について、「FOXサーチライトらしい作品というか、恋愛映画の演出として、世界のクリエイターが影響を受けたんじゃないかって思う」と、監督ならではの視点で説明。また、『リトル・ミス・サンシャイン』を挙げていた花くまゆうさく氏が、「(自分が)踊れない人種だけに、ダンスって大事だなって改めて感じた」としみじみと語ったひと言に、「映画というのは、動く画を記録するもの。だからミュージカルのダンスシーンが心を打つし、アーノルド・シュワルツェネッガーやシルヴェスター・スタローンのアクションに魅了される。スゲェ動きをするものに人間の心は惹かれるんだ。これはもう理屈とかじゃない」と語っていた、高橋ヨシキ氏の言葉が最後まで心に残ってしまった。

ちなみに『ナポレオン・ダイナマイト』のクライマックスも主人公のダンスシーン。言わずもがなだが、会場にいた皆がその奇妙な(でも妙にカッコイイ)クネクネダンスに見入っていたのも印象的だった同イベント。映画通ならではの濃すぎるトークもさることながら、続々と会話に登場するFOXサーチライトのタイトルが、どれも自身の記憶に刻まれていることにも改めて驚かされた。また、現在、FOXサーチライトのfacebookでは、「あなたの『オンリーワン映画』を劇場で!リクエスト投票キャンペーン」を実施中。現時点では『(500)日のサマー』が1位とのことだが、最終結果で上位5位に選ばれた作品が、シネマカリテで開催される特別上映会で上映されるとのこと。こちらの投票は10月31日(木)までとのことなので、ぜひ自分の“極私的セレクト”の1本を投じてほしい。【取材・文/トライワークス】