そもそも、介護にはどのくらいお金がかかるもの?

遠く離れて暮らす両親からお金のことを相談されるようになった、という万由子さん。近々、同棲中の彼との結婚話も出ており、「将来、彼の両親の介護をしなくてはいけなくなるかも……」という心配も。FP花輪陽子さんに介護にまつわるお金について聞きました。(取材・文/島影真奈美)
※万由子さん前編はこちら

編集部 数年後には同棲している彼と結婚する予定だという、万由子さん。自分の親は経済的にゆとりがあるけれど、向こうの親御さんについてはわからず、将来の介護が必要になると考えると、不安だと言います。そもそも、介護にはどれぐらいお金がかかるものなのでしょうか。

花輪 生命保険文化センターの調査によると、介護期間はおよそ4年9カ月で、平均300万円くらいかかることが多いようです。だとか。ただ、介護が必要になる時期や期間は個人差も大きいですし、費用総額もかなりバラつきがあります。

編集部 ちなみに、ある程度の年齢になったら、介護費用として300万円ぐらいを貯めておかないといけないのでしょうか。

花輪 親の介護費用は基本、「年金」から支払われることが多いですね。たとえば、厚生年金ではなく、国民年金の場合だと、年金だけでは足りなくなることもあります。その場合は子どもたちが少し援助するなどサポートが必要になります。

編集部 親が自分で支払っているケースが多いのですね。20代〜30代の女性にとって、介護はまだまだ先の話というイメージがありますが、実際のところはどうなんでしょうか。

花輪 生命保険文化センターの調査によると、介護が必要な人の割合は60代後半では2.8%ですが、加齢とともに急速に高まり、80代前半では28.4%、85歳以上では58.4%と半分以上の割合を占めます。

編集部 自分と夫、両方の両親と考えると、かなりの確率で介護に直面しそうですね……。

花輪 そうですね。焦る必要はありませんが、介護保険に加入する40歳を迎えるころには、最低限、介護保険の仕組みはわかっている状態にしておきたいですね。

編集部 介護保険は全員入らなくてはいけないものなんですか?

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