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10月11日、12日、13日の3日間にわたって、千葉県・幕張メッセ国際展示場にて開催された「第53回全日本模型ホビーショー」内で12日、「『宇宙戦艦ヤマト2199』たっぷりヤマトーク ホビーショー出張版」が行われた。

ヤマトークは、『宇宙戦艦ヤマト2199』の劇場上映時に定期的に開催された、本作にゆかりのあるクリエイターが集まって『ヤマト』について語り合うというトークイベント。「全日本模型ホビーショー 出張版」と題して行われた今回は、出渕裕総監督、チーフメカニカルディレクターの西井正典氏、CGディレクターの今西隆志氏、バンダイホビー事業部企画開発チームの岸山博文氏が登場。「全日本模型ホビーショー」ということもあり、プラモデルを中心にした切り口からメカニカルな視点で『ヤマト』が語られた。

バンダイで『宇宙戦艦ヤマト2199』のプラモデルを担当する岸山氏は、本作に関わるクリエイターの豪華さに圧倒されながらも、コバンザメのようにくっついて話を聞き、大いに刺激を受けたという。「昔のプラモデルはスケール(実物の何分の一でプラモを制作するか)がバラバラなのが当たり前。しかし『ヤマト2199』はスケール感を大事にするために統一スケールにしたかった」と岸山氏は語る。そうして妥当なサイズを探っていたところ、今西氏から「出渕さんはきっとヤマトをどんどん大きくしたくなるから、1/1000ぐらいで抑えておいたほうがいいよ」とのアドバイスがあり、今の規格で統一されたという。

「全てのメカに思い入れがあるので選べないんですよ」と、思い入れのあるメカについて悩みに悩んでいた西井氏に対し、出渕総監督は次元潜行艦やユキカゼの名前を挙げ、「これは1/1000じゃ物足りない。できればブリッジまで再現して(プラモデル化して)ほしい」とリクエストして岸山氏を苦笑させていた。今西氏が「長砲身が好きなので、メルトリアあたりをモデル化してほしい。あれも実体弾が撃てると思うので」と語ると、出渕総監督は「今西さんは実弾を打つ時は現代風にしますか、昔の黒色火薬風にしますか、と聞いてくるんです」と、自分の趣味を先回りした質問や絵を今西氏が上げてくることがあると明かし、そのこだわりが採用されることが多かったようだ。

現時点で企画が進められている商品については、「特一等航宙戦艦デウスーラII世」と「超弩級一等航宙戦闘艦ドメラーズIII世」が話題に。これらは試作されたものの、1/1000サイズでもデウスーラが約63cm、ドメラーズが約73cmと大きすぎるため、まだゴーサインがでていないという。出渕総監督が「もし出たら絶対に買う人!」と呼びかけると、客席からは予想以上に多くの手が上がり、岸山氏も前向きな手応えを感じているようだった。

そして12月発売予定の1/500のヤマトは、全長なんと666mm。より細かい部分を作りこむために、新たに詳細な設定画が起こされたという。これを見た西井氏は「この資料、25話を作るときにほしかった!」と思わず唸ったほどのクオリティで、サイズが大きくなった分ディティールにこだわり、1/1000はパーツが細かいという声が大きかったことから、より組み立てやすく、作りやすいキットを目指した模様。パッケージは、西井氏が初めて担当し、今までの1/1000シリーズとはまた趣の異なるものになるという。

最後に出渕総監督が「『宇宙戦艦ヤマト2199』は完走ですが、モチベーションを高めなおして望まなければならない新たなヤマトが立ち上がっているので、よろしくお願いします」と語り、イベントは幕となった。

(トランジスタ)