背広の行商からスタートしたAOKIグループは、今年で創業55年。今では、グループ全体で"日商"5億円を売り上げるようになりました。幾度かのピンチ、失敗から乗り越え、成長をしてこられた理由とは何だったのか。創業者である青木擴憲氏が、自らの半生とAOKIグループの歩みを振り返りつつ、すべてのビジネスマン向けに経営の要諦を100項目にまとめたのが、書籍『何があっても、だから良かった――人間を磨き、格を高める経営』です。本書のタイトルの由来となっているのは青木氏の「何があっても『だから良かった』にしてしまう根性を持つ」という言葉。「ピンチをチャンスに」とは、多くの人が口にする格言ですが、AOKIグループではこの言葉を常に実践してきたと言います。高齢化社会の成長産業と位置づけ、高齢者向け専用住居を開発するシニアレジデンスチームを結成。30億円をかけ、横浜に好立地の建物を完成させたものの、リーマンショックの影響で入居申込はわずか1名だけでした。悩んだ青木氏は、友人で尊敬する経営者であるドトールコーヒー創業者の鳥羽博道氏らに相談。「ここを教育センターにして、かけた投資を稼ぎだす人材を十人輩出したらどうか」とのアドバイスをもらったそうです。それから4年経った2012年、会社の人事教育体制を強化するための「AOKIグループ人材育成センター」が完成しました。オープンと同時に、研修室は全部埋まる大盛況。教育を受けた社員が各方面で活躍した結果、2012年度のAOKIグループは史上最高益を更新しました。「起こってしまったことは、どう悩んでも元に戻すことはできません。後悔して悩むのではなく、未来にどう活かすかを考え、『これが起こって、だから良かった』となるように全力で手を尽くします。常に前向きな思考を持ち、どんな困難も絶対倍以上に返すぞとしぶとく粘る根性が大切です」■飽きるまで食べない。酔うまで飲まない■息抜きの時間を持つ■あえて自分をピンチに追い込む■親しみやすい雰囲気をつくり、自分から相手に近づく■過去を見切って、輝いて未来に生きよう■「憂患の中にあってこそはじめて生き抜くことができ、安楽にふければ必ず死を招く」の教え(孟子「告子章」より)などの金言が紹介された本書。経営者である前に、「人間を磨くこと」を意識した言葉の数々が並んでいます。
『何があっても、だから良かった 人間を磨き、格を高める経営』 著者:青木 擴憲 出版社:PHP研究所 >>元の記事を見る

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