『人類資金』で主演を務めた佐藤浩市

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『亡国のイージス』(05)の作家・福井晴敏と阪本順治監督が再タッグを組んだ『人類資金』の初日舞台挨拶が、10月19日に丸の内ピカデリー1で開催。佐藤浩市、香取慎吾、森山未來、観月ありさ、岸部一徳、オダギリジョー、阪本順治監督、原作と共同脚本を手掛けた福井晴敏が登壇した。阪本監督は「今までの映画になかった感動をしています」とあふれる思いを口にした。

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佐藤も感無量の様子で「何とかこの日を迎えることができ、ちょっと僕も感動です。みんながこの映画の完成に向かって疾走していました」と挨拶。「慎吾に世界を救ってほしい」とオファーされたという香取は「台本を読んでも難しく、こんなに何度も読み直したのは初めてでしたが、本当にうれしく思いました。男だらけの撮影でしたが、今日は観月ありささんがいてくれた」と語った。観月は「緊張の連続でしたが、紅一点で華を添えられたのではないかなと」と笑顔を見せた。

海外からも、ユ・ジテ、ヴィンセント・ギャロといったビッグネームが参加した本作。ユ・ジテからは手紙が届いていた。ユ・ジテは、韓国での金大中事件を描いた『KT』(02)で阪本監督を知ったという。人身売買や幼児売買春を描いた『闇の子供たち』(08)を見て、監督の世界観に大いに興味を持ち、今回は脚本のない段階でのオファーを快諾した。ユ・ジテの手紙は「社会や人権を取り扱う真剣な映画でこそ輝く監督。今回も素晴らしい映画になると信じて喜んで出演を決めました。厳しい環境の中、体当たりで臨んだ役者の方々や、一枚岩になっていたスタッフの方にも感動しました」という真摯な内容だった。会場が一気に感動モードとなったが、佐藤の「ヴィンセント・ギャロさんからは手紙、来てませんね」というおちゃめな突っ込みで会場は爆笑の渦に。

その後、ユ・ジテの話題で盛り上がり、アクションシーンで共演した森山は、死にそうな思いをしたとのことで「188cmも身長があり、役のためにパンプアップされていたので。しかも監督の無茶ぶりで1分半くらい長回し」と恨み節。観月も「190cmあるんですよ」と興奮しながら言うと、香取や森山から「188cm」と訂正される。観月は負けじと「190cmあるんです」と笑いを取った後「かなり高い位置にお顔があるので、キック、回し蹴りが大変。戦うシーンはかなり青アザを作りながら頑張りました」と激白。

『人類資金』は、敗戦直前、旧日本軍の手により隠匿された財宝「M資金」を巡る社会派サスペンスだ。極寒の地ロシア・ハバロフスクから、猛暑のタイ・カンチャナブリ、ニューヨークの国際連合本部、日本と、4か国で撮影を敢行したが、佐藤の移動距離はなんと合計54,593km!地球約1.4周分で、いかにすごい距離かが伺える。それを聞いた佐藤は「マイル、貯めれば良かった」とつぶやいた後、「本当に頑張った映画です。応援してやってください」と頭を下げた。【取材・文/山崎伸子】