劇中ではワイヤーアクションや銃撃シーンにも挑んだ土屋太鳳/[c]小手川ゆあ・日活 2013

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人間から分裂して生まれた“分身”が本体を襲う。そんな奇妙な事件を追う刑事と事件への関与が疑われる少女との交流を描くサイコスリラー『アルカナ』(10月19日公開)。本作で事件のカギを握るのが、記憶を失った謎の少女マキだ。演じるのは、ドラマ「鈴木先生」で主人公を惑わす中学生・小川蘇美に扮し、話題を呼んだ土屋太鳳。映画初主演にして一人二役という大役に挑んだ彼女に話を聞いた。

【写真を見る】殺された人の心臓を持つシーンも楽しかったのだとか/[c]小手川ゆあ・日活 2013

「一人二役って、この仕事をしていると誰でも演じてみたいと思うので、今回は運がよくて幸せです。私が演じたマキとさつきはそれぞれが持っている雰囲気は違いますけど、メイクも衣装もまるっきり変えてもらったので、やりやすかったですね」と答えるさまは堂々としたもの。共演者は男性ばかりだったものの温かい雰囲気で演じやすかったという。

とはいえ、“分身”という未知なる存在を演じるにあたり、監督からはアドバイスが。「さつきは環境が変わった“ゆがみ”を持っているので、顔で表現してほしいって言われました。こんなふうに(と変顔を披露し、その場にいた人はみんな大爆笑)」。そんなふうに周囲を和ませる彼女の存在が、温かい雰囲気作りに大きく影響したはずだ。

そんな彼女を助けようとする村上刑事を演じたのが、舞台を中心に活動する中河内雅貴。舞台経験は豊富だが、映画出演は少なく、彼女にアドバイスを求める場面も。「『カメラって難しいな、オレはカメラとの戦いだ(中河内さんの真似をしながら)』ってずっとおっしゃっていました。だから、『カメラを見る時はカメラマンさんの耳あたりを見るといいんですよ』ってアドバイスさせていただきました」。

この取材が行われたのは、東京オリンピック開催の発表から2日後だったのもあったが、実は今回の発表には彼女との大きな関わりが。「中学校の時、連合陸上大会というのがあったのですが、その会場が国立競技場だったんです。だから、新しい競技場になってしまうけど、自分が走った事のある場所でオリンピックが開かれるのがすごく楽しみですね」。

当時は100m競走でずっと1位だったというぐらいスポーツが得意で、現在も体育大学に通っている。「実技は大丈夫なんですが、ペーパー試験の時には“分身”じゃないけど、自分がもう一人いてくれるといいなって思いますよ(笑)」。現在18歳の彼女も、東京オリンピックが開催される2020年には25歳。「その頃までには結婚したい」なんて爆弾発言も飛び出したが、7年後のその頃には誰もが知る大女優となっているに違いない。【取材・文/トライワークス】