高く売れるブランドや値崩れしにくいブランドは?「ルイ・ヴィトン」

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女性の皆さんは、ブランドもののバッグなどを買い取り業者に売った経験はありますか? ああいったブランド品の買い取り価格ってどのようにして決まるのでしょうか? また買い取り価格が下がりにくいブランドはあるのでしょうか? ブランド買い取りの大手・大黒屋に聞いてみました。

■ブランド買い取りは株に似ている

大黒屋の総務部・栗原現さんと、営業部の吉村沙希美さんにお話を伺いました。

――ブランド品を買い取る際の価格ですが、あれって何か基準みたいなものはあるのでしょうか?

吉村さん 吉村さん 新品の場合は人気によってほぼ掛け率が決まっています。中古品の場合は、状態によっても価格が変わります。また定価が高くても売れないものは安くなりますし、定価が安くても中古市場で人気のものは高くなりやすいです。

――中古の場合は、「だいたいこのくらいの価格で買い取ろう」という基準は決まっていないのですね。

栗原さん はい。中古の場合は明確には決まっていません。

――人気・不人気の流れが分かっていないもの、例えば発売されたばかりで市場の流れが定まっていない商品については、今後どうなるのかを考えて価格を決めるのでしょうか?

栗原さん そうですね。現在流行のデザインかどうなのか、今後人気が出るか出ないかなどを考えて価格を決めます。株の世界に近いですかね。

――本当に株の世界に似ていますね。

吉村さん あと、オークション市場での相場なども買い取り価格に関わってきます。

■値崩れしにくいのはルイ・ヴィトン

――数多くあるブランドの中で、値崩れしにくいものはどんなブランドなのでしょうか?

栗原さん 値崩れしにくいのは『ルイ・ヴィトン』ですね。傾向としては、ファミリーセール(株主・社員に向けた優待販売)を行わないブランドは値崩れしにくいようです。

――ファミリーセールを行うと、どうしても割安での放出になってしまいますよね。

栗原さん 『グッチ』や『プラダ』はファミリーセールを行いますし、あと、アウトレットセールを行うブランドも安くなります。ルイ・ヴィトンは安く出さないので、値崩れしにくいです。市場価格のコントロールがちゃんとできているのでしょうね。

吉村さん 市場でも一番出回るのがルイ・ヴィトンですし、やはり人気が高いのも要因だと思います。

――やはりルイ・ヴィトンは人気なのですね。

栗原さん 日本ではダントツでルイ・ヴィトンですね。他のブランドでは『シャネル』も人気ですね。

吉村さん 外国の方がシャネルのバッグ、特にヴィンテージのバッグを購入されていきます。海外でもヴィンテージのバッグが人気でして、その人気が日本にも広まっています。

――外国の方が買われていくのですね。

栗原さん 店舗によってはお客さまの半分近くが外国の方というケースもありますよ。

■限定品は値崩れが激しい!

――シャネルのヴィンテージものが人気とのことでしたが、他のブランドでもヴィンテージものが人気だったりするのでしょうか?

吉村さん 『オールドグッチ』と呼ばれるグッチのヴィンテージものは人気ですね。ルイ・ヴィトンだと『ノエ』という巾着のような形のレトロなバッグが人気だったりします。

栗原さん ルイ・ヴィトンやグッチなどは、ボロボロの古いバッグでも意外とお金になったりすることもありますよ。

――なるほど。新品ほど高いというイメージがありましたが、古いものでも高い場合があるのですね。他に、限定品などは高額なイメージがありますが、どうなのでしょうか?

栗原さん 限定ものはその瞬間だけ高いです。限定品は人気が極端なので扱いづらい一面もあり、どちらかといえば、ずっと形が変わらないような定番商品の方が価格は安定しています。

吉村さん ただ、女性としては定番のものより流行しているものを持ちたいと思いますから、そこがネックなんです。

栗原さん 買い取り価格と流行ものを両立させるとなると、流行した瞬間にすぐに買って、少し使ったらすぐに売る、これが一番かもしれません。

――愛着は持てなくなるかもしれませんね(笑)。

お話を伺ったところ、一番人気があり、値崩れしにくいのは『ルイ・ヴィトン』とのことでした。自分の気に入ったものを使うのが一番ですが、売ることを考える場合は、こうした値段の下がりにくいブランドを意識してみるといいかもしれませんね。

大黒屋買取サイト
⇒http://www.daikokuya78.com/

(貫井康徳@dcp)