釜山国際映画祭で対談したタランティーノ監督とポン・ジュノ監督/[c]2013 Busan International Film Festival. All rights reserved.

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10月11日に釜山ヘウンデにある映画の殿堂ドゥレラウム広場で、第18回釜山国際映画祭の公開対談≪オープントーク:クエンティン・タランティーノがポン・ジュノに会ったとき≫が行われた。

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参加したクエンティン・タランティーノ監督は、「ポン監督が素晴らしい映画を作る監督という話はそれまでよく聞いていたけど、『グエムル 漢江(ハンガン)の怪物』(06)を観た時、驚きを禁じ得なかった」とコメント。続けて、「『殺人の追憶』(03)は傑作だよ。スピルバーグの作品が恐ろしくもコミカルなように、ポン・ジュノ監督の作品にもユーモアがある」と話した。彼自身が所有する名画座でこの2本を上映したこともあるのだという。

ポン・ジュノ監督は「タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』(94)を観て、続けてデビュー作『レザボア・ドッグス』(91)を探して観た。耳を切るシーンは本当に美しい。結末のシーンで血まみれになった主人公の姿は圧倒的で荘厳でもあった」と返した。

映画祭組織委員会によると、タランティーノ監督が釜山国際映画祭を訪れたのは今年が初めて。元々予定にはなかったもので、彼は「実は、衝動的に来ることになった。授賞式の為にマカオに滞在していて、『イングロリアス・バスターズ』と『スノーピアサー』のキャスティングディレクターである友人のジョハンナ・レイが『ポン監督に会わせてあげるから、釜山に行かないか』と言ってきて、来ることになったんだ」と電撃訪問のいきさつを明かした。

タランティーノ監督が09年にUCC動画で“私が最も好きな映画20編”で選んだなかに、ポン・ジュノ監督の『グエムル 漢江(ハンガン)の怪物』と『殺人の追憶』も含まれていた。彼は『グエムル』について、「アメリカや他の国ではこんなおかしな家族がスターになるなんてことは理解不能で、だからこそこの作品が面白く、これこそがジャンルを再構築するということなんだ」と大絶賛。ポン監督は悔しそうな表情で「あなたの映画に登場する人物たちも本当に変ですよ」と切り返して観客の笑いを誘った。

タランティーノ監督はスケジュールの都合で『スノーピアサー』は未見。彼が、ポン監督作品で初となるインターナショナルキャスト、スタッフを迎えた全編英語作品をどう観るのか、非常に気になるところだ。14年2月に全国公開を控える日本でも、業界関係者へのお披露目はまだ行われていないものの、すでに大きな期待が高まっている。【Movie Walker】