原作のファンタジックな世界観をそのままに、ミシェル・ゴンドリーが映像化/[c]Brio Films - Studiocanal - France 2 Cinema All rights reserved

写真拡大

岡崎京子によって漫画化されたり、永瀬正敏・ともさかりえ主演の『クロエ』(02)として映画化されるなど、ボリス・ヴィアンの「うたかたの日々(日々の泡)」は日本人にとってもなじみ深い小説だ。今年7月にも、小説の大ファンであるという石井岳龍監督が、「胸に花が咲く」という奇妙な病に侵される女性を主人公に描いた『シャニダールの花』が公開された。

【写真を見る】コラン役のロマン・デュリスとクロエ役のオドレイ・トトゥ/[c]Brio Films - Studiocanal - France 2 Cinema All rights reserved

「うたかたの日々」は、働かずとも生きていけるほどの財産持ちのコランが、絶世の美女クロエと恋に落ちる。しかし、ふたりの幸せな時間は束の間、愛するクロエは胸に睡蓮が咲くという不思議な病に侵されてしまう。そして、クロエは恋人に迷惑をかけまいと、山奥に籠って療養し、コランは彼女のために初めて身を粉にして働く…という、ファンタジーと恋愛物語が入り混じった物語だ。

この傑作小説を『エターナル・サンシャイン』(05)のミシェル・ゴンドリー監督が映画化したのが、現在公開中の『ムード・インディゴ うたかたの日々』。実は本作、95分のインターナショナル版(公開中)と131分のディレクターズ・カット版(10月12日公開)という2つのバージョンがあるのだ。インターナショナル版がコランとクロエ、ふたりの愛の物語という映画の核になる部分を深く描いているのに対し、ディレクターズカット版は、原作で描かれる様々な描写をより忠実に、細かな演出を盛り込んでいる。2つのバージョンを見比べれば、世界観をより深く知ることができ、なぜこれほどまでに熱狂的なファンがいるのかわかるはず。ぜひ劇場で確認してほしい。【Movie Walker】