全国のコンビニに「勢力を拡大」したグランドキリン

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キリンビールは、プレミアムビール「グランドキリン」の販売を、2013年10月8日から全国のコンビニエンスストアでスタートさせた。同製品は12年6月からセブンイレブンで先行販売し、キリンは広告を展開せずに様子を見守っていたが、SNSなどネットを通じて評判が広まり予想を大きく上回る売れ行きを記録、販路を拡大させることになった。

こだわりのスペシャリティ・プレミアムビール

キリンは12年のグランドキリンの発売当初、同年の年間販売を8万ケースと見込んでいたが、実際にはその予想を大きく上回り、2倍近い15万ケースが売れた。グランドキリンは「スペシャリティ・プレミアムビール」と銘打ち、競合するプレミアム製品と差別化。一方で、広口でそのまま飲めるグラスボトル入りにして手軽さも際立たせた。

麦芽100%でアルコール分は6%で、ホップの苦みが利き、香りも豊かで「食事なしでビールだけでも楽しめる」というこだわりの製品。「キリンビール商品で最大の麦芽量を使用し、豊潤なコクを表現」したほか、発酵過程にもこだわり"異彩"を放つ仕上がりになっているという。

キリンはグランドキリンについてテレビCMなどの広告をしなかったが、その異彩ぶりを感じたビール党の消費者らがツイッターなどのSNSで、その思いを吐露。

「うまい。国産ビール史上最高かもしれない」「ビールというより別のお酒というか『グランドキリン』というジャンルだと思う」などなど。こうした評価を見た関西在住とみられる投稿者は「普段は家でお酒は飲まへんのやけど、唯一の例外は好奇心が沸いた時や。昨日、飲んだグランドキリンは他と明らかに違う濃厚な味やった。ツイートを見ても高評価が多いし、開発者がマーケットを無視して作ったわりには売れるんとちゃうか?」となどと書き込んでいた。

いわば口コミだけで勢力を拡大してきたグランドキリンだが、今回の販路拡大が追い風となって、その勢いはますます伸びそうだ。キリンでは13年の販売予定量を、昨年の1.3倍の20万ケースとなるとみている。