2人はお手軽な仕事だけを請け負うティーンエイジャーの殺し屋/[c]MV NEPENTHES. LLC MMXII ALL RIGHTS RESERVED

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美しいシスター2人が、宅配ピザを手に颯爽と登場。その数分後、ピザの中に忍ばせていた銃を豪快にぶっ放す。この美少女たちのクールなこと!この『天使の処刑人 バイオレット&デイジー』(10月12日公開)でタイトルロールの殺し屋を演じたのは、『つぐない』(07)で13歳の若さでアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたシアーシャ・ローナンと、女優・モデルとして人気を誇るアレクシス・ブレーデルだ。

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バイオレット(アレクシス・ブレーデル)とデイジー(シアーシャ・ローナン)は、お手軽な仕事だけを請け負うティーンエイジャーの殺し屋だ。仕事はきっちりとこなすが、普段の2人はファッションやアイドルに興味がある、どこにでもいそうなミーハーな少女たち。そんな彼女たちだから、一旦断った仕事も、大好きなアイドル“バービー・サンデー”の新作ドレスを買いたいという理由だけで、思い直して引き受けてしまう。

タイトルどおり、彼女たちはまさに“天使の処刑人”だ。愛らしい美貌と、容赦無い男前なガンさばきのギャップがたまらない。彼女たちには悲壮感なんて微塵もなく、見ているだけで痛快なのだが、ターゲットとなる中年男マイケルに情を寄せてしまったことで、思わぬピンチを招いていく。

マイケル役を演じたのは、6月に心臓発作で急逝したジェームズ・ガンドルフィーニだが、『ジャッキー・コーガン』(12)、『ゼロ・ダーク・サーティ』(12)に続き、本作でもどこか哀愁漂う中年男役を好演。マイケルと交流していくに連れ、心を揺さぶられていくデイジー役のシアーシャ・ローナンの繊細な眼差しも、見る者のハートを鷲づかみにする。

監督・脚本は、『プレシャス』(09)でアカデミー賞最優秀脚色賞に輝いたジェフリー・フレッチャー。満を持しての初監督作となったが、今回も一筋縄ではいかないストーリーテリングで、若手女優2人の新たな一面を切り取った。こんなにイカした殺し屋がいたら、一度会ってみたい、そう思った方は、劇場へ是非!【文/山崎伸子】