要潤主演『東京トイボックス』、ゲーム業界人はどう見てる?

 ゲーム業界を舞台にしたドラマ『東京トイボックス』(テレビ東京系)が、この10月にスタートしました(毎週土曜、23時55分〜)。人気漫画のドラマ化ということで、注目している人も多いのでは?

 実在のゲーム制作会社をモデルにしていてゲーム業界の裏事情をリアルに描いていると評判のこの作品。描かれるのは破天荒な主人公、個性的すぎるスタッフ、過酷な労働環境、次から次へと起こるトラブル。

 本当のところ、これってどこまでリアルに近いのでしょうか? 実際にゲーム業界で働く人々の声を聞いてみました。

◆フィギュアとお菓子は職場のデフォルト

 主人公・天川太陽(要潤)が社長を勤めるゲーム制作会社「スタジオG3」。デスクの上にはたくさんのフィギュアが置いてあるわ、深夜にお菓子をつまみながら作業するわ、とかなり自由。スタッフのファッションも金髪だったり、「シャア専用」ジャージが置いてあったりと、一般的な職場とはかけ離れた光景です。ところが、それらには共感する声がほとんどでした。

「うちの会社では中央のデスクがお菓子置き場になってる。誰かが差し入れを置くと作業中だろうが群がります」(35歳・女性・事務)

「30歳だろうと40歳だろうと、机に自席にフィギュアを飾っているのはデフォルトです。半裸の女の子のフィギュアも平気で置いています」(34歳・女性・制作)

 服装に関しても、ネット上の感想で「××もふざけきった格好で出社してるけどな」「××の社内うろつく連中は大学かと思った」(※××はゲームメーカー名。伏せ字は編集部にて)など、賛同の声も多数見かけました。

◆徹夜なんて当たり前の過酷な労働事情

 ドラマ第一話の冒頭から、机に散らばる数々の栄養ドリンクや「徹夜三日目」だからと自席や寝袋で寝ているスタッフの姿が。労働環境の改善が叫ばれている昨今、そんなに忙しいってありえるんですか!?

「うちの会社はタイムカードがあってないようなもの。不規則すぎて帰れないことも多い」(35歳・男性・制作)

「拘束時間が長いため、時給制のバイト君の給料が社員より多い月も」(32歳・男性・制作)

 労働時間と給料が比例しないのが当然、という認識みたいです。そんななか生み出された技もあるとのこと。

「社内の椅子で寝る文化がある。おのおのが独自の寝方を編み出して、椅子一個で芸術的に寝る者も。ただし、三つ使うのは贅沢」(28歳・男性・制作)

 過酷な環境から逃げ出す人もいるわけですが……。

「ゲームメーカーが一堂にあつまる『東京ゲームショー』は同窓会状態。夜逃げしたやつがいまどこにいる、とかまで筒抜け。会いたい人がいればその際に探したりと情報収集の場になってる」(32歳・男性・営業)

 ゲーム制作会社やメーカー間での転職が多いというこの業界。逃げ切るのは不可能と思った方がいいですね!

◆自己満クリエイター、リアル「天川太陽」は存在する

 納期が過ぎていても自分が納得するまでクオリティを追求する太陽。振り回されるスタッフたちは、社長の彼に文句を言いながらもその才能を信じて付いていきます。

 一方で、そのやり方に忠告を受けたりと、クリエイターのこだわりがエゴイズムとして描かれる厳しいシーンも。

 実際に、ゲームのことになると熱中し過ぎる太陽のような人物は珍しくないそう。そんな人物に対しての評価は「尊敬できるタイプと、単なるダメなオッサンの二極化してる」(29歳・男性・制作)と真っ二つでした。

 まずは尊敬している派の意見から。

「リーダーは部下が帰ったあとも寝る間を惜しんでゲームをプレイしててスゴイ。結婚して子供もいるのに大丈夫なのかな、って心配ですが(笑)」(28歳・男性・制作)