“オタク係数”○%以上はキケン!? FPが教える「お金と趣味」の理想バランス

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■オタク趣味はお金がかかる

あなたはオタク的趣味を持っていますか? 
ここでいうオタク趣味というのは毎月一定額以上の投下をしていたり、何年かに一回、大きな出費を行う趣味のことです。

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野村総研がかつて出したレポートを参考にカテゴリーを提示するなら、以下の12項目がいわゆる「オタク趣味」です(カテゴリー名は時代に合わせて筆者がアレンジしています)。

ソフト系…「コミック」「アニメ」「ゲーム」
ハード系…「自作PC」「AV機器」「ITガジェット」
アウトドア系…「車」「旅行」「カメラ」「鉄道」
おしゃれ系…「ファッション」「芸能人」

いわゆるオタクというとアニメ系のオタクが浮かびますが、マニアックさの追求とそれにお金がかかる、という点では「旅行好き」も「車のカスタマイズ好き」もオタクというわけです。

年に2つ以上スマホを買う人などは最低限の必要以上にお金を使っていますし、おそらく年間10万円を確実に超える出費になっているはずです。

出費の大きさに着目すれば、「グルメ」「健康(運動)」「ライブ観戦(スポーツや音楽)」を加えて15としてもいいと思います。自転車にお金をかける人などは、車を買うのと同じような予算を使っていたりしますね。

しかし、オタクの趣味を満喫するのはいいのですが、かけるお金をコントロールできているでしょうか?

■趣味は生きがい!お金をかけてもいいがほどほどに

毎日一生懸命仕事をして得たお金をどう使うか、自由に決められるのはとても楽しいことです。趣味は働いた自分へのご褒美でもあり、ある意味では生きがいともなっています。

趣味があることで、仕事への張り合いが出るという人もいますから、お金を使うこと自体はまったく問題ありません。

私もファイナンシャルプランナーの仕事のかたわら、コミックレビューをやっているほどマンガが好きで、最低でも毎月20冊は購入しています。1冊500円とすれば毎月1万円は使っている計算です(実際にはもっと多い)。

しかし、毎月の家計における趣味の予算枠については意識するようにしています。好きな作家のマンガをガマンするのは難しいのですが、多く買いすぎた翌月は控えるなど、一定の上限額をイメージし、買いすぎないようバランスを取っています。

趣味にかかるお金はリミットをかけることが大切です。なぜなら好きなことだけに、何か制限がないと、いくらでもお金をかけたいと考えてしまうからです。夏と冬のセールで服を買い込むとき、クレジットカードだからとどんどん買ってしまい、支払いに焦ったことのある経験は誰でもあるはずです。こうした失敗はリミットがないため起こってしまったわけです。

それでは、どのくらいがリミットとしてちょうどいいのでしょうか。

■「オタク係数」は収入の10%が適当、20%以上は危ない!

そこで、私が考案した「オタク係数」を計算してみましょう。自分の趣味にかかった予算を合計し、月収との割り算をしてみます。

毎月使わないけれどときどき大きな金額で買い物する、という人は年収と年間出費額で比較してもいいでしょう(カメラとか旅行などは年数回の大型出費になる)。


オタク係数の計算式
(毎月使っているオタク消費額)÷(税金を引かれる前の毎月の収入額)×100=[   ]

例)(毎月5万円消費)÷(毎月30万円収入)×100=16.7%

年収のどれくらいの割合を趣味に投下しているか考えることは、自分の「ハマり具合」を客観的に把握するためにも重要です。まず、一度計算をしてみてください。

もし「20%」を超えた人はかなりヤバいと考えてみましょう。おそらく貯金はあまりできていないでしょうし、他の支出にもしわ寄せがきていませんか? あるいはクレジットカードや消費者金融でやりくりしていないでしょうか? 趣味をずっと続けるためにも、一度家計改善を考えてみてください。趣味で身を滅ぼす、ということは最悪です。

私も毎月新作アニメのDVDやテレビゲームを5〜6本買い込んでは見たり遊ぶヒマもないまま積み上げる生活をしていたことがあります。最大で25%近いこともありました。どうせ遊べないならと廉価版が出るまで待つようにしたら数万円の節約になりましたし、趣味との距離感を取れるようになりました。皆さんも長い目でみて趣味を満喫する方法を考えてみてください。

理想的には「10%」のオタク係数くらいにとどめておくほうがいいと思います。20万円のお給料なら2万円くらい、年収400万円なら年間40万円をリミットとします。そう考えれば金額は小さくないはずです。服もデジタル一眼レフカメラも旅行も十分に予算化できるはずです。しかし、意識せず使い始めるとあっという間に20%のオタク係数になってしまうのが趣味のおそろしさ。ぜひ意識してみましょう。

10%程度なら、将来に備えた貯金も同時に行うことができるはず。趣味は大事ですが趣味だけが人生ではありません。野村総研のレポートでも結婚して子育てしながら趣味も楽しむ人は、短い時間、少ない予算で効率的に趣味を謳歌しているようです。

現代日本において、趣味を楽しむことは本当に幸せなことです。これからも楽しみ続けられるよう「オタク係数」を考えてみてください。

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