17番でバーディをねじ込んだ(撮影:岩本芳弘)

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<コカ・コーラ東海クラシック 最終日◇6日◇三好カントリー倶楽部西コース(7,315ヤード・パー72)>
 「コカ・コーラ東海クラシック」で3つ巴のプレーオフを制して5年ぶりのツアー通算27勝目を挙げた片山晋呉。2009年の「マスターズ」で4位タイに入って以降、“燃え尽き症候群”に陥りゴルフに対するモチベーションを失っていた片山だが、ここ2年間は再びゴルフに対する情熱を取り戻し、新たな片山晋呉を作るべく努力を重ねてきた。そんな片山を支えたのは中嶋常幸の言葉だったという。
“新生”片山晋呉、劇的大逆転で5年ぶりV!3つ巴のプレーオフを制す
 2009年以降の片山は苦悩の日々を送っていた。「どうしたらいいかわからない」自身の向かうべき方向を見失ってしまった片山は2009年「日本オープン」の練習ラウンドで中嶋に「ゴルフを嫌になったことはないですか」と問いかけた。片山の苦悩する姿を見た中嶋は戸惑いつつもこう答えた。
「お前は炭でいろ」
 灰になったらもう燃えることはないが、炭ならばどんなに小さくとも再び燃えることができる。「燃える日がいつか来る。その日のために準備だけはしておけ」ゴルフに苦悩し、様々な人に同じ問いかけをしたが答えを得ることができなかった片山。しかしこの日の中嶋の言葉がその答えだった。
 「中嶋さんの言葉がなかったら灰になっていたかもしれない」その日から片山は肉体のトレーニングを続け、再び燃え立つ日を待った。
 そして片山は1つの目標を見つける。「新しい自分に生まれ変わろう」40歳になる今年の復活を目標に片山のこれまでとは違った新たなゴルフの構築が始まった。
 「スイングもかなり変えたし、自分のゴルフを細かく見直して直すべきところを直してきた」まず片山はそれまでの型にこだわったオートマチックなスイングを見直した。安定したショットを常に打てる印象のスイングだったが、オートマチックゆえの硬さが思いがけないミスを生むこともあった。「今はけっこう適当に打ってるよ」と片山は笑顔で話したが、今でもいくつかのチェックポイントは存在し、スイングの良い点だけを残して自然体で振っているイメージだ。さらに肉体のトレーニングだけは欠かさず行ってきたので、40歳になった今でも片山の飛距離は落ちるどころか約10ヤードの伸びを見せている。
 またラウンド中のデータを記録しデータベース化して自身のミスの傾向を調べた。そしてそれを失くす練習を重ねて技術を向上。さらにデータを基に、「この状況は3パットしやすいから安全にいこう」といったコースマネジメントをするなどプレー内容にも大きな成果を挙げている。
 こうしてゴルフのあらゆる面で進化した片山。その成果は今季の活躍がすでに証明している。「すごいスコアが出るようになったし、これまでにあまり経験のない大差からの逆転勝利をつかむこともできた。生まれ変わった感じだね」苦悩の日々を乗り越え、新たな自分を作り上げた片山はこれからも中嶋の言葉を胸に新たな挑戦を続けていく。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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