衝撃!お酒を飲んでいないのに酔っぱらうことがある―「体内でアルコールが作られる」

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米・テキサス州で、お酒を1滴も飲んでいない男性がアルコール中毒で病院に搬送されました。ごくまれに、「自家醸造体質」の人は存在するのだそうです。

その男性が酩酊状態で病院にやってきたとき、彼が1滴も飲んでいないことを信じた人はいなかったそうです。それもそのはず、その血中アルコール濃度は0.37%、男性の住むテキサス州のドライバー許容量の約5倍でした。(ちなみに日本の許容量の12倍!)

お酒を飲んでいないのに酔っぱらうなどということがあり得るのでしょうか?

同州パノラ大学のコーデル看護婦長と、胃腸専門医のマッカーシー博士は、この男性が自分の胃の中でアルコールを生成しているという事実を突き止めました。飲用のアルコールである「エタノール」は、酵母が糖を発酵させることによって発生します。男性の胃の中には、お酒の醸造によく使われる「サッカロミセス」という酵母があり、食べ物の糖質を胃の中でアルコール発酵させていたというのです。

男性を24時間隔離して、アルコールを禁止、炭水化物の多い食事をしてもらった結果、やはり血中アルコール濃度は0.12%という高い値を示しました。こういった現象は、抗生物質の摂取した後に起こりやすいそうです。抗生物質が胃の中のバクテリアを殺すことで、酵母が繁殖しやすい状態になるからです。

これが本当のビール腹・・・?この男性は、現在、抗菌剤の摂取と低糖質な食事で治療に励んでいるということです。ちょっぴり損な体質、かもしれませんね。

参考:Texas man gets drunk on food
http://nz.lifestyle.yahoo.com/food/index/article/-/19017272/texas-man-gets-drunk-on-food/