今月注目!経済の言葉「ねじれ解消と株価」
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2003年度の税制改正で株式の利益にかかる税率が20%から10%の軽減税率に。その後、厳しい経済・金融情勢に配慮する形で本年度まで延長されてきましたが、この年末をもって廃止されます。そして新しく始まるのが、ご存じ少額非課税制度「NISA(ニーサ)」。NISAは英国発の「ISA」にNIPPONの「N」を付けてNISAと命名したもので、2014年から10年間、20歳以上の国民なら誰でも毎年新規投資資金100万円を上限に、その利益に対する課税がゼロになるというもの。ただし、保有期間は5年間で、投資資金は最大500万円まで。

たとえば、2014年の非課税の対象は投資金額100万円までについての利益。この100万円分を一気に売買しようが、10回に分けようが自由ですが、100万円分を買って売ったらそれ以上の投資分は非課税の対象外ということになります。2015年からも同じ権利が発生するわけですが、同時に保有できる上限金額は500万円なので、初年度から毎年100万円の権利を行使した場合、2018年には500万円に達します。

ただ、2014年に買った株や投信は5年以内に決済しなければいけないため、2014年から2018年末までに決済していれば100万円分の枠が空きますよね。そうしたら、2019年にはまた新たな100万円分非課税投資枠の権利が発生することになるのです。

ということで、同時に保有できる金額は500万円までですが、投資可能な期間は10年間なので、毎年NISAを利用すれば10年で1000万円分の非課税枠がもらえるということになります。

新しく投資を始める人には素敵な制度に見えるかもしれませんが、税率10%を20%戻すのに、1年間100万円だけって……1ケタ足りないよ!という思う投資家っていそうですよね!?(笑)。利益が上がればいいですが、実は、NISAの最大の欠点は損金の繰り越し、通常口座との損益通算ができないということ。税金がかからない代わりに損金に対しては何も優遇措置がないのがデメリットです。非課税枠ができるはありがたいのですが、あまり振り回されずに対処したいところですね。たくさん儲ければ、税金20%を払うことだって苦じゃないんですから〜♪

若林史江(わかばやし・ふみえ)
株式アドバイザー、徳山大学経済学部特任講師

この連載では経済を背景に移り変わる金融用語を、できるだけわかりやすく紹介していきます♪



この記事は「WEBネットマネー2013年11月号」に掲載されたものです。