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「桐谷さん」。

 今、女子高生の間でも話題になっているというおじさん、失礼、アクティブシニア、桐谷広人氏。元プロの棋士で、20年以上前から株式投資をして才能を発揮。“財テク棋士”と異名をとったほどの人なのだが、リーマンショック以降、厳しい生活を強いられ、現在は株主優待だけで生活している。テレビの深夜番組に登場してから、その熱い生き方に人気が集まり、最近では雑誌などの取材も殺到。9月以降、この桐谷さんが監修した株主優待ハウツー本や、桐谷さんの著作も次々と発売になり、ちょっとした桐谷ブームとなっている。

 普段は、住んでいるマンションの家賃と光熱費以外、現金は一切使わないという生活ぶりで、衣服や靴、日用品などもすべて株主優待品。日々の食事も、優待品の缶詰や米、株主優待券を使っての外食。そして、余暇として株主優待で映画を観るという毎日。しかも、移動は雨の日も自転車オンリーというから、その徹底ぶりには頭が下がる。63歳という年齢を感じさせない精力的な日常生活に、「元気をもらった」という若者が多いという。

2*

 この桐谷さんが、自身の人生をふり返りながら、株主優待の日常について熱く語った単行本『桐谷さんの株主優待ライフ』(小学館刊)が発売された。株式投資でのリアルな体験談をはじめ、将棋と株式投資の共通点など、その道のプロならではのエピソードが披露されている。

3*

年間140本もの新作映画を観るという映画通・桐谷さんが選ぶ、2013年の映画作品ベスト3なども盛り込まれており、いまなぜ、桐谷さんが若い人たちの心を動かすのか、その秘密の一端が見える気がする。

表紙最終

『桐谷さんの株主優待ライフ』
桐谷広人著
1365円(税込み)

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