ECサイトにアパレルショップを出店するKiimon沛霖さんは、2万5000人以上のフォロワーを抱える

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2006年に中国に移住した大橋さん。蘇州、北京、広州、そして08年からは上海に在住。情報誌の編集長を経て13年9月よりフリーランスに。今回は、8月に上海市内のカフェで開催された富山オフ会のレポート。富山に興味を持つ中国人15名が集まった。このマイナーな県になぜみんな興味を持ったのかーー。その背景には、2万5000人以上ものフォロワーを抱える若い中国人女性の存在があった。

フォロワー数2万5000人の美人ブロガーが単身富山へ

 8月某日、上海市内のカフェで富山オフ会なるものが開催された。主催は、ブログや中国版ツイッターともいわれる「微博(ウェイボー)」で日本の観光地やファッション、伝統工芸などを発信する「日本宅人」。中国企業が運営するアカウントだ。集まったのは15名の中国人。いずれも富山に興味を持つ若者たちだ。

 きっかけは、富山県の派遣職員、大井徹雄さんが個人的に運営する微博だった。富山は、中国ではマイナーな地名である。「富山」と聞いて富士山を連想するならまだいいほうで、なかには、中国語の発音が近い「釜山」と間違えるひともいるという。大井さんは大学で中国語を学ぶかたわら、地元のことを少しでも知ってもらおうと、微博での発信を続けてきたのだ。

 はじめは注目する者も少なかったが、その輪は徐々に広がっていった。いまやフォロワー数は2800名を超える。そして、とうとう富山に行ってみたいというひとが現れた。しかも単なる一般人ではない。2万5000人以上ものフォロワーを抱える若い女性だ。

 その女性は、ハンドルネーム「Kiimon沛霖」さん。ECサイトにアパレルショップを出店し、同世代の女性から絶大な支持を得ている。遠い親戚が住ん でいるため、富山に行ってみたいと思ったのだという。しかしネットで検索しても、情報はなかなか得られない。ようやくたどりついたのが、大井さんの微博 だったというわけだ。Kiimonさんは日本語を話せないが、大井さんがおすすめの店などの情報を教えてくれるということで富山行きを決意した。

 Kiimonさんは単身で富山に行った。その美しい自然やほかでは味わえない食を満喫すると、当然のようにその場で微博に写真や感想を投稿した。写真は、器用に自分まで写りこませている。かくして彼女のフォロワーは、富山の存在を知ることとなった。Kiimonさんが富山旅行記を投稿してからは、大井さんのフォロワー数も増えたという。

 その彼女に富山に行った感想を語ってもらおうとオフ会が企画された。スクリーンに映し出されたKiimonさんが撮影した富山の町並みを、参加者たちは熱心に見つめていた。大井さんも富山の魅力についてプレゼンしたが、「雨晴海岸は、松本清張のミステリーの舞台として知っていた」という通の参加者もいた。

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