何を買っても上がる相場環境から一変、5月以降の相場では、それまで順調に資産を殖やし続けてきた個人投資家の中にも、ダメージを負った人は少なくない。しかし、そうした中でも利益を上げ続ける投資家もいる。ここではその中の一人、ヤーマン氏(27歳)が自身の投資体験を告白する。

 * * *
 アベノミクス相場が始まった昨年11月中旬から、資金200万円で株式投資を始めたのですが、それから8か月後の今年7月、利益額は3000万円超と15倍以上に増やすことができました。

 現在の取引手法は、ほぼ新興銘柄のデイトレードのみで勝負しています。特に4月下旬からは週単位で100万〜300万円ほど勝っていました。

 それは、4月中旬に“バイオ祭り”があって、タカラバイオのような主力銘柄が上がると、それに連動してさまざまなバイオ関連銘柄が同時に動き、うまく値幅を取ることができたからです。あまりにもバイオ関連ばかりトレードしていたので、一時期は周りから“バイオマン”って呼ばれてました(笑)。5月の暴落まではイケイケムードで非常にやりやすかったです。

 でも、あの日(日経平均株価が1000円超暴落した5月23日)から相場がガラッと変わりました。今までの手法が通じなく、「おかしいな」と思いながらもヤラれることも増えた。実際、6月1週目は4か月ぶりに負け越しましたからね……。ただ、それ以降も出来高やボラティリティは大きかったので、インするポイントさえ間違わなければ、取りやすさは変わりませんでした。

 それまでは上値を狙っていったのですが、暴落からの反発を狙い、早めに利益確定するというトレードを心掛けました。逆に、反発の初動を捉えられなかったら、エントリーしないようにしています。

「反発の初動」の判断基準は、一言でいうと“板の強さ”です。暴落している最中は次々と売り板が出てきますが、徐々に売り板が降ってこなくなり、そうなると今度は個人投資家の買いが入りやすくなる。チャートも見ながら、「最初の暴落の後、買いがいったん入って反発するが、崩れたらまた投げるだろうから、もう一度投げが出てその投げが止まるようなタイミングに買おう」というように、個人投資家の気持ちを考えてトレードしています。

 いまの相場環境で、もう一つ効果的な手法が「連動しやすい銘柄を狙う」というものです。一例としては、「LINE関連」のユナイテッドとアドウェイズとGMOアドパートナーズなど。ある日の相場では、ユナイテッドが暴騰し始めたら、それを追いかけるように30分後にアドウェイズも急騰し始めました。連動しやすい銘柄を整理してモニターに配置しているので、私もうまくアドウェイズの上昇に乗って利益を得ることができました。

 ちなみに、アドウェイズの上昇とほぼ同時にGMOアドも連動して上昇。中心銘柄をウォッチしつつ、連動しやすい銘柄を狙うというのは有効なトレード方法だと思います。

 そして、エントリーのタイミングももちろん大事ですが、それよりもっと大事なのが出口戦略です。私は、買う株数は板の厚さで決めています。というのは、この手の新興銘柄はいつ暴落してもおかしくないので、いつでも売れるような株数までしか持たないことをマイルールとして決めているんです。

●ブログ「ヤーマンの株日記」:http://blog.livedoor.jp/kabushikiwork/

※マネーポスト2013年秋号