うれしいツアー初優勝の川村昌弘!(撮影:上山敬太)

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<アジアパシフィック パナソニックオープン 最終日◇29日◇茨木カンツリー倶楽部(7,328ヤード・パー71)>
 国内男子ツアー「アジアパシフィック・パナソニックオープン」の最終日。川村昌弘が最終日に“67”を叩きだして、首位スタートのS・J・パク(韓国)をトータル9アンダーで逆転。ツアー史上5番目の若さとなる20歳3か月4日でツアー初優勝を達成した。
20歳の川村昌弘、ツアー史上5番目の年少優勝へ!
 優勝を引き寄せたのはジュニア時代からの“勝負球”だった。バーディならパクに並ぶ最終18番。ピンまで約241ヤードのセカンドは20度のユーティリティでピン手前8メートル。打つ前には18度のユーティリティと選択を迷ったが、「緊張したら1番手落として右からドローで回すのがジュニア時代からの勝負球だった」とアマ時代から培った武器を信じて池も絡む左奥のピンを攻めた。
 パクが17番でボギーを叩きクラブハウスリーダーとして最終組を待つ間は、パッティンググリーンでキャディらと談笑をしながら素振りをしてプレーオフに備えた。後続を待つ多くの選手はパッティング練習をするのが一般的だが、川村は「“ラウンド中に遊び球は打たない”というのが昔からあった」とここでも自分の流儀を曲げることなく平常心を貫いた。
 川村は父親の影響で5歳からゴルフを始めると、独学でスイングを構築。小学生時代には地元三重県のゴルフ場に両親の車に乗せられて出向き「初対面のおじさんとかの中に1人で入っていた」と1人黙々と腕を磨いた。感情を表に出さないスタイルもその当時から。「バーディとっても喜ばないし、ボギー打ったらふてくされているし、めちゃくちゃ生意気だったと思います。今からでも謝りたい」と20歳の今は冗談にする余裕もあるが、当時はゴルフしか目に入っていなかった。
 憧れの選手もいない。誰からもスイングについて教えられることもない。信じるのは自分のフィーリングのみ。過去にはその独特のスイングの問題点を指摘されたこともあったが、「これで良いスコアが出ているのになんで直さなければいけないんだ」と生来のガンコさで突っぱねた。
 だが一旦ゴルフを離れれば素顔は朴訥とした普通の20歳。1つの目標としていたアジアンツアーでのシード権には「嬉しい」と目を輝かせたものの、高額賞金も副賞のパナソニック製品一式にもピンときていない様子で「マッサージチェアはうれしいですね」とおよそ20歳とは思えないコメントで周囲を笑わせた。
 今大会には自宅のある四日市市から両親が車で応援に駆け付けた。「両親もいきなり高いものを買っても喜ばれないと思うので、一緒に帰って家で祝いたい」。童顔の感覚派ショットメーカーはいつも通りひょうひょうとした素顔で帰路についた。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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