写真提供:マイナビニュース

写真拡大

ブランド和牛の代名詞といえば、泣く子も黙る「松阪牛」。しかしご存知のように、松阪牛は超高価だ。一般庶民が週末に軽く口にできるシロモノじゃない。しかし考えてみよう。松阪牛はサーロインじゃなきゃダメなの? カルビじゃなきゃダメなの? もちろん答えはNoだ!

いわゆる内臓「ホルモン」でも、立派な松阪牛といっていいだろう。そのことを裏付けるように、松阪市に行くと焼肉店は「焼肉・ホルモン」と併記してある。安くかつうまいホルモンこそ、庶民の松阪牛ということらしい。今回は松坂牛の本拠地、松阪(とその周辺)の松阪牛ホルモンの人気店を取材した。

○鮮度が命のホルモンは脂がプルプル

まずは、地元っ子・観光客問わず大人気の「一升びん」だ。ココはA5クラスの松阪牛をお手頃価格で食べさせてくれるという、松阪はおろか東海三県にその名を轟(とどろ)かす有名店なのである。当然、支店も数多い。

「お肉は熟成させないといけませんが、ホルモンは鮮度が命なんです。つまり繁盛店やないと回転が遅くなりますわ」。そう豪語するのは、一升びん代表の浅井松寿(しょうじ)さん。ホルモンは「小腸、ギアラ、しま腸といった、やわらかいところを集めた」という「松阪牛ホルモン」が、この店では700円。そして、「胃や大腸なども入って歯応えも楽しめる」という「ホルモン込(内蔵盛り合わせ)が600円だという。

いずれも超一流ブランド牛の松阪牛。それがわずか700円で食べられるのだからすごい。どちらもオーダーが入ってから、味噌ダレを軽く揉(も)みこんで提供している。焼いて食べてみると、実に脂がプルプルしていて上品だ。しかし、さすがの松阪牛のコク、少量でもすぐ満腹になっちゃう。お味を褒めると、「味のうまいまずいは、お客さんが決めることですからね」と余裕のお言葉の店長であった。

●infomation

一升びん本店

三重県松阪市南町232-3

○“安くてうまい”を完成させる焼き方も指南

お次は、松阪市から少し離れて三重県の県庁所在地・津市へ。「松阪ホルモン まつや」だ。ネットや各種雑誌などでも頻繁に掲載されており、店長こだわりの松阪牛ホルモンを提供する専門店だ。

「うちはホルモンには下処理して味を付けて出しています。つまり半調理。その後はお客さんが上手に焼いてくれないと、おいしくならないんです」(店主)。つまり、店主の指導のもとで調理しないと、本来通りの松坂牛ホルモンのうまみが十分に生かされないんだとか。「そうじゃないと、安くてうまいという意味がないからね」(店主)ということらしい。気持ちよいほどストレートなコメントだ。

店主との会話も楽しみながら、本当においしい焼き方でじっくり松坂牛ホルモンを味わいたい人にはオススメの店といえるだろう。価格はホルモン390円〜とリーズナブルにそろえているので、店主の“安くてうまい”という率直な言葉にも納得する。

●infomation

松阪ホルモン まつや

三重県津市栄町2-473-3

○安いのにはワケがある、とは言え手抜きなし!

最後にもう一軒。少しユニークなアプローチで極上のホルモンを食べさせてくれるのが「ホルモン一平」だ。創業30年以上の老舗で家族連れも多く来店する庶民の人気店だ。

「いくらホルモンでも松阪牛だけ使うと高くなっちゃう」というのは、店主の長島正泰(まさやす)さん。この店では、松阪牛と他の牛のホルモンをミックスで提供している。

しかし、ホルモンは鮮度抜群な小腸、そしてタレは自家製の味噌ダレと全く手抜きナシ。だからこそ、1皿580円という価格が実現している。質とともにボリュームも求めたいあなた、何よりもコストパフォーマンス重視ならこのお店をプッシュしたい。

●infomation

ホルモン一平

三重県松阪市丹生寺町95-1

以上、松阪牛の本場・三重県の焼肉店で、とりわけ懐事情に優しく庶民に大人気の3店舗である。秋冬の今からのシーズン、もしこのエリアに遊びに来ることがあれば、冷たいビール片手にアツアツの松坂牛ホルモン焼をおなかいっぱい堪能してほしい。

※シーズンやその時々の仕入れ状況によって、ホルモンメニューの内容や価格は変わる場合があります

(OFFICE-SANGA)