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カレーうどんは全国で人気のメニュー。面白いことに、古都・京都では「京風カレーうどん」なる独自ジャンルが確立されているという。更に、飲んだ帰りに多くの客がこの「京風カレーうどん」をシメに楽しむというのだ。一体「京風カレーうどん」とはどんなカレーうどんなのか? 京都っ子は本当に飲んだシメにカレーうどんを食べているのか?

○ベースはあくまでも「あんかけうどん」

「はい。確かにウチでは飲んだ帰りのお客様が多いです」。あっさりとそう答えてくれたのは、カレーうどんの名店「味味香」の店長・平岡良彦さんだ。しかし、他県民の素朴な疑問としては、正直、飲んだシメはあっさりしたものがいいという人が大多数だと思うんだが、なぜ京都の人はあのネットリでコッテリなカレーうどんを選ぶんだろう?  胃にもたれたりしないのだろうか?

「ふふふ。それは、京風カレーうどんの特徴を考えれば、そうでもないんですよ」と微笑む平岡さん。平岡さんいわく、京都の人は(片栗粉でとろみをつけた)「あんかけうどん」が大好きなのだという。

本来の京風うどんはダシをきかせた上品な味だが、あんかけの場合は「あんの食感に負けないよう少しだけ味を強くするんです」とのこと。その「あんかけうどん」にスパイシーなカレー粉を加えてみたら大層おいしかった。これが、「京風カレーうどん」の始まりなのだという。

ここでポイントとなるのが、味のついていないプレーンなカレー粉を使うということだ。つまり、味のベースはあくまで「あんかけうどん」なのである。平岡さんは続ける。「東京や名古屋のカレーうどんはゴテっとしたカレールゥが主流でしょ。しかし京風カレーうどんは基本的にあんかけなのです」。

なるほど。確かに「カレー風味のあんかけうどん」と考えれば、シメのうどんとしてもさして違和感はない。こってり胃もたれのイメージも、ここで大分薄くなる。

○ターメリックで二日酔い対策も

更に平岡さんは、核心的な言葉を発した。「ご存知ですか? カレー成分のターメリックって、ウコンのことなんです。最近ウコンは二日酔いに効果があると人気でしょ? ウコンの効能が有名になるずっと前から、京都の人はカレーうどんが二日酔いに効果があることを体感的に知っていたと思いますよ」。

なるほど。ウコンのドリンク剤を飲むより、二日酔いには京風カレーうどんって訳か! 最後に吉岡さんは補足として、「京都はお揚げがおいしいですよね。お揚げとカレーの相性の良さも、京風カレーうどんの人気のヒミツだと思います」とドバイスしてくれた。ちなみに、「味味香」でも一番人気は「きつねカレーうどん」(780円)だという。

●information

味味香

京都市東山区祇園町南側528-6

○深夜まで楽しめる人気のカレーうどんって?

現地で調べてみると、「京風カレーうどん」は想像以上に京都の生活に根づいているようだ。そこで今回、京都っ子たちが口をそろえてオススメするカレーうどんの人気店を、まとめて2店紹介したい。

祇園に店を構える「おかる」は、午前2時30分までの深夜営業。ここでも飲んだあとのシメはカレーうどんが定番。「カレー粉を水ではなくダシで溶かすことがこだわり。こうすると味が水っぽくならないんですよ」と同店の干場洋子さん。

ちなみに、ダシは昆布やカツオ、サバなど多種類をブレンドしていて、相乗効果も味に深みを作っている秘訣だそう。名物はトロトロ感満点の「チーズカレーうどん」(790円)だ。

●information

おかる

京都市東山区祇園八坂新地富永町132 おかるビル1F

北大路にあるその名も「北大路 真夜中カレーうどん」では、深夜2時までカレーうどんが楽しめる。「うちは学生街にあるからお客は学生が多いけど、飲んだ帰りのお客も多いよ」と店主の別所哲夫さん。カレーうどんは600円だが、飲んだシメなら小盛り(400円)がいいかも。

水菜がたっぷりトッピングされていて、カレーのコクと水菜のシャキシャキ感が対照的で面白い。焼いた油揚げが香ばしく、極めつけは店主自慢の自家製ラー油。「うちの店ではかけるのがルール」と勝手に振りかけてくれ、更にスパイシーな味わいを作り上げている。

●information

北大路 真夜中カレーうどん

京都市北区小山下内河原町114

このように「京風カレーうどん」といっても、各店それぞれの個性も強烈に展開されている。胃袋の続く限り、シメのカレーうどんをハシゴするのも楽しそうじゃないか。機会があれば是非一度お試しあれ。

(OFFICE-SANGA)