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東京商工リサーチは25日、揚げあられ「ビーバー」などで知られる福屋製菓(石川県・白山市)が9月20日付で事業を停止し、破産申請の準備に入ったと発表した。事後処理は山村三信弁護士が担当する。

福屋製菓は、1949年に創業、1953年8月に法人化した福富屋製菓の事業を引き継ぐ形で1996年に設立。2010年2月には製造部門を分離してビーバーを設立した。福富屋製菓時代から製造してきた主力商品の揚げあられ「ビーバー」は、北陸地方では人気商品として知られ、福富屋製菓時代最盛期の1980年1月期には売上高約3億8,100万円を記録したという。

その後は大手メーカーの製品との競合や嗜好の多様化に伴い、売上高が徐々に減少したため、1996年に事業部門を福屋製菓に売却。営業に注力したことで、約5,500万円に落ち込んでいた売上高は一時約1億円に回復した。

2008年以降は不況の影響などを受けて再び減収傾向に転じ、2012年1月期には北海道に出荷していた土産物関連が落ち込んだことから、売上高は6,342万円まで減少。また、衛生面での不徹底により和菓子のサンプル品にカビが発生し、約3,000万円分の商品を廃棄処分したことで赤字幅が拡大した。

2013年1月期に入り、主力の「ビーバー」を新パッケージにリニューアルした効果から、引き合いが増加。しかし、他社製品との競合は厳しく、売上高はほぼ前年並にとどまっていたという。同社はこの間、金融機関に対して返済猶予を申請して資金繰りを維持。2014年1月期には新たな商社に販路を構築したほか、地場のスーパーにも販売先を拡大し、受注増加が見込まれていたが、ここにきて運転資金の増加に返済猶予だけでは対応が難しくなり、事業を停止した。

負債総額は金融債務1億2,400万円を中心に約1億7,000万円となる見通し。

(御木本千春)