海外年金などの外国人買いの第2波が、そろそろ日本株市場に押し寄せてくる!
最近のあまりに激しい株価変動にちょっとついていけないと思う投資家も少なくないだろう。 ヘッジファンドを中心に機関投資家も参加して、先物市場に巨額の資金をぶち込んでいるからだ。 そして引き続き、外国人買い相場の第2波が日本株市場に到来しつつある。 今度は日経平均株価の先物ではなく、個別株投資でやって来るぞ!


株価全面安の修正局面が終わり、ここから先はいよいよ本格上昇へ!

昨年末からの急上昇相場をリードしてきたヘッジファンドなどの外国人買いは、インデックス先物を中心としたものだった。

彼らは日経平均株価などの先物取引をもって日本株投資としており、個別株の動向には関心がない。

一方、これから登場してくる外国人買いの第2波は、海外の年金などが中心で、中長期投資をもっぱらとする。個別株の選別物色をもって日本株投資としてくる連中だ。彼らは買い遅れている分だけでも、10兆円ぐらいはあるはずだ。それも今度は、日経平均株価の先物ではなく個別株投資でやって来るだろう。

当然だが、個々の企業の業績動向を調べたうえで日本株ポートフォリオを構築しようとする。これは、今後本格化するであろう、日本株市場の次の上昇過程にピタッと合っている。ここまでの上昇相場は、株価全般が売られすぎから買われる全面高の段階にあったわけだ。

どんな上昇相場も一直線の上昇などありえない。幾度となく上昇スピードの調整や値幅調整を繰り返しながら、上昇相場の腰を強くしていくものだ。調整局面を経るごとに、引き続き上値を追う株と、上昇がここまでという株とに振り分けられていく。

言ってみれば、株価全面安の修正局面が終わり、ここから先はいよいよ本格的に上がってよい株が選別されていくわけだ。選別の最たるものが、業績向上の裏付けがあるかどうかということになる。

もちろん、ヒット商品など個別の材料で買われるケースもある。どちらにしても、ようやく株式投資らしくなっていくだろう。

ヘッジファンドなどが巨額の資金で先物取引をおもちゃのようにもてあそぶのとは違い、個々の企業の買い材料をもって投資判断が下される。なかでも、基本は業績だ。長期的に見れば、株価は業績の伸びを反映するもの。利益が伸びていれば、それだけ投資価値も高まるわけだから、株価も上昇して当然である。

超円高によるメーカーのゴリ押しが、日本経済全体の体力を弱体化させた

日本株の上昇相場はいよいよ第2段階に入っていくが、企業の業績動向によって個々の株価にも、どんどん差がついていくことになるだろう。

日本株市場は「円安なら買い、円高は売り」と、どうも単純な反応をしがちである。昔から「加工貿易や輸出で外貨を稼ぐ企業が日本経済を支えている」と信じられてきたからだろうが、物の見方が一面的にすぎる。

確かに、円安となれば輸出企業の採算はよくなる。世界市場における競争力も改善されていく。しかし、日本はエネルギーや資源のほとんどを輸入に頼っており、円安で輸入コストは上昇する。

輸入コストの上昇は、いずれ輸出価格に反映される。つまり、円安のメリットは一時的なものでしかないということ。これを「Jカーブ効果」といって、いわば加工貿易の宿命でもあるわけだ。

その宿命を打破するために、昔から日常茶飯事としてきたのが、製品メーカーによる素材単価の更なる引き下げや部品業者叩き(=コストダウン)である。

円安による輸入コスト上昇分を生産体系の?川上〞に押しつけて、そこで吸収させようということだ。

日本経済が高度成長している間は、そういった押しつけも経済全体でなんとか吸収できた。しかし、同じ図式を最近の超円高局面でもゴリ押ししたからたまらない。