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中部電力は25日、浜岡原子力発電所(静岡県・御前崎市)3号機と4号機について、新規制基準を考慮した追加対策を実施すると発表した。これを踏まえ、2013年度中のできるだけ早い時期に、4号機の再稼働に向けた安全審査を原子力規制委員会に申請する方針だ。

新規制基準では、原子力発電所の設計基準に関して、地震・津波のほか竜巻などの自然現象や火災などに対処するための要求事項が新設・強化されるとともに、設計基準を超える事象が発生した場合にも、炉心損傷などの重大事故の防止や影響緩和を図るための要求事項が新設されている。

同社は、浜岡原子力発電所3号機と4号機について、新規制基準を踏まえた追加対策として、地震対策のほか、竜巻対策、火災対策および重大事故への対応としての注水機能強化、電源機能強化など15項目を取りまとめ、実施することを決定した。

津波対策としては、原子炉建屋中間屋上の高さ約20メートルまでの建屋開口部に自動閉止装置を設置するなどして、建屋内浸水防止を図る。注水機能については、各号機に可搬型注水ポンプを追加配備するとともに、ポンプを接続する建屋外部接続口および建屋内注水配管の分散配置などを実施する。このほか、交流・直流電源車の配備、可搬型空気圧縮機の追加配備などの対策を行う。

今回実施を決定した追加対策については、設計進捗や工事物量等を勘案して、4号機、3号機の順に工事に着手する。4号機は2015年9月末、3号機は2016年9月末の完工を目標としているほか、現在実施中の津波対策および重大事故対策についても、追加対策の設計等を反映し、同対策の完工目標までに工事を終える予定だという。

同社は、これらの追加対策を実施することで、3号機と4号機に関しては「新規制基準を踏まえ必要となる設備対策がひと通り整う」とし、2013年度中の早い時期に4号機の再稼働に向けた安全申請を原子力規制委員会に申請する方針を明らかにした。なお、5号機の追加対策については引き続き検討中としている。

(御木本千春)