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ソニーは9月25日、ハイレゾ音源に対応したウォークマン「F880」シリーズと「ZX1」シリーズを発表した。「F880」シリーズは、メモリ容量16GBの「NW-F885」、32GBの「NW-F886」、64GBの「NW-F887」の3機種がラインナップされる。「ZX1」シリーズは、メモリ容量128GBの「NW-ZX1」1機種のみ。「F880」シリーズは10月19日発売で、「ZX1」シリーズは12月7日発売。価格はオープンで、推定市場価格は、NW-F885が27,000円前後、NW-F886が30,000円前後、NW-F887が40,000円前後、NW-ZX1が75,000円前後となっている。

○192kHz/24bitのハイレゾ音源に対応したマルチプレーヤー「F880」シリーズ

「F880」シリーズは、2012年10月に発売した「F800」シリーズの後継モデル。「F880」シリーズの最大の特徴はハイレゾ音源への対応だ。使用可能な音声ファイル形式はMP3/WMA/ATRAC/ATRAC Advanced Lossless/FLAC/リニアPCM/AAC/HE-AAC/Apple Lossless/AIFF。これらのうち、リニアPCM/FLAC/Apple Lossless(ALAC)で、最大192kHz/24bitの音源を利用できる。

ハイレゾ化に伴い、アンプ部も変更されている。「F800」シリーズではフルデジタルアンプの「S-Master MX」が採用されていたが、「F880」シリーズでは新開発された「S-Master HX」が採用されている。S-Master HXでの主な変更点は、1つ目が可聴帯域を超える領域でのノイズ低減。S-Master MXでは、20kHzを超える領域でノイズ除去能力が低下していた。S-Master HXではこの部分を強化することで、可聴帯域を超えた領域でのノイズがサウンドにに影響を与えにくくなっている。

変更点の2つ目はカップリングコンデンサの排除だ。S-Master MXでは、接続したヘッドホンの保護のために、ローパスフィルターの後ろにアンプからの直流成分をカットするカップリングコンデンサが使用されていた。しかし、カップリングコンデンサは、直流成分をカットするだけでなく、低域の成分も減衰させてしまう。S-Master HXでは、ローパスフィルターからダイレクトにヘッドホン出力に接続。力強い低域表現が可能となった。

3つ目の変更点が電源部分の強化だ。S-Master HXでは、左右のチャンネルにそれぞれ2つずつの電源を使用。セパレーション、解像度、ヘッドホンのドライブ能力が向上している。

従来モデルでは、非可逆圧縮の際に失われる高域成分を補間する「DSEE」が搭載されていた。「F880」シリーズでは、DSEEにアップサンプリングとビット拡張処理を加えた「DSEE HX」を採用。ハイレゾ音源ではない手持ちのコンテンツを、CD以上の音質で楽しむことができる。なお、DSEE HXは、発売時には搭載されておらず、12月に行われるアップデートで利用できるようになる予定だ。

F880が搭載しているOSは、Androidの4.1だ。Google Playに対応しており、さまざまなアプリを利用できる。プリインストールされている音楽再生アプリケーションは「W.ミュージック」で、専用のハードウェアボタンにより、ほかのアプリを実行中でもワンタッチで呼び出すことが可能だ。

本体サイズはW58.7×D8.2×H116mmで、「F800」シリーズよりも一回り大型化。搭載されている画面も3.5型から4型へと大型化された。質量は約103g。ディスプレイには、トリルミナスディスプレイfor mobile オプティコントラストパネルを採用。解像度はWVGA(854×480ドット)だ。なお、F890シリーズでは、Windows Media Videoの音声でも、192kHz/24bitoのハイレゾ音源を使用することができる。

内蔵の充電池は約3時間でフル充電される。フル充電時には、音楽は約35時間、動画は約5時間の連続再生が可能だ(いずれもデジタルノイズキャンセル、Bluetoothオフ)。

○ハイレゾ音源をより高いクオリティで聴くためのウォークマン「NW-ZX1」

NW-ZX1は、徹底的に音質のみが追求されたハイレゾ音源対応のウォークマンだ。デジタルアンプは「F880」シリーズと同じくS-Master HXが使用されているが、NW-ZX1では、更なる高音質化のためのチューニングが行われている。1つは、クロック信号の高精度化だ。NW-ZX1はAndroid OSを採用したデバイスで、そこには当然、クロックモジュールが使用されている。しかし、NW-ZX1ではD/Aコンバーター専用に、高精度なクロックジェネレーターを搭載。低歪で低ノイズなサウンドを実現している。また、信号回路では、セラミックコンデンサよりも音質的に有利なフィルムコンデンサを使用している。

筐体は、アルミ削り出し加工で作られた高剛性タイプ。振動を抑えるため、ボリュームや電源などのボタンもすべてアルミ削り出しのパーツが使用されている。筐体の下側が膨らんでいるのはヘッドホンアンプの電源に大型のコンデンサ(OS-CON)を使用しているためだ。

超大型のヘッドホンジャックは、真鍮(しんちゅう)の削り出し加工で作られている。また、ヘッドホンジャックへの配線、そしてバッテリーからの配線にも、極太の線材が使用されえいる。

なお、NW-ZX1では、デジタルノイズキャンセル機能やFMラジオなど、音楽再生に影響を与える恐れがある機能は、徹底して排除されている。音楽再生時には、ディスプレイもオフにすることも可能だ。

本体サイズは、W59.7×D13.5×H122.3mmで、質量やバッテリーでの動作時間などは現時点で未定だ。使用可能な音声ファイル形式は「F880」シリーズと同じで、MP3/WMA/ATRAC/ATRAC Advanced Lossless/FLAC/リニアPCM/AAC/HE-AAC/Apple Lossless/AIFF。これらのうち、リニアPCM/FLAC/Apple Lossless(ALAC)で、最大192kHz/24bitの音源を利用できる。

(村田修)