エスカレーターには、「東日本では右側を空ける、西日本では左側を空ける」といった暗黙のルールがあると言われています。実際に、「エスカレーターの立ち方」の区分はどこにあるのでしょうか?

独自の調査の結果、「"右に立つ"のは、大阪(大阪文化圏)だけのものである」という結論を導き出したのが、コラムニストの堀井憲一郎氏です。書籍『かつて誰も調べなかった100の謎』のなかで、その調査結果を紹介しています。

とにかく右側に立つのが大阪人。これはもう間違いないようですが、お隣京都になると少し様子が違うようです。電車が京都は東京ほど混んでいないため、「前の人が立ちはった方に立つ」といった、日本の都市では珍しい「左右立ち混在エリア」。堀井氏が、実際に朝8時の京都市営地下鉄に乗ったところ、エスカレーターの右側に5人が立ち、間を少しあけた左側に4人が立っていたそうです。

和歌山と奈良はどちらも右立ち。ただ、和歌山は「どちらかというと右という感じだった」ようです。兵庫県は大阪色が強いためか、尼崎、三ノ宮、明石、加古川、姫路などの駅は「断固として右立ち」だったとのこと。

岡山は「きれいな左立ち」で、滋賀は「ほぼ左立ち」。関東と関西のどちらの影響も受けているとされる東海地方では、岐阜県の岐阜駅と大垣駅、愛知県にある名古屋駅も「左立ち」となっています。

つまり、いわゆる「右立ちエリア」は、大阪と隣接した兵庫、奈良、和歌山の一府三県だけ。堀井氏の調査によれば、どうやら「西日本は右立ち」「関西は右立ち」という説は間違いであるようです。

「大阪が"右や!"と言い出したとき、兵庫は"そやそや"と力強く同意し、奈良は気弱に同意し、和歌山はにたにた笑いながら大阪の言うことを聞いている。京都は"はあ......"と笑顔ながら腹の中では全面服従する気はなく、滋賀は京都だけを見ている、そういう感じだ。あくまでイメージです」(堀井氏)

今回の調査では、エスカレーターの右立ちは「大阪独自の文化」という結論にいたりました。あなたの最寄り駅のエスカレーターは、「左立ち」ですか?それとも、「右立ち」ですか? 観光地で、エレベーターの立ち方に注目するのも面白いかもしれません。



『ホリイのずんずん調査 かつて誰も調べなかった100の謎』
 著者:堀井 憲一郎
 出版社:文藝春秋
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