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新興国債券は、過去10年間、リーマン・ショック後の世界的な金融危機時を除き、概ね堅調な推移となっていましたが、足元では軟調な動きに転じています。

これまで、米国などの量的緩和によってあふれた資金が、成長期待の高い新興国に流入していましたが、米国の景気回復傾向を背景に、5月以降、量的緩和の縮小観測が高まったことで、米国の長期金利の上昇とともに投資資金が新興国から流出したことが下落の背景とみられます。特に、海外資金へ依存度が高い経常赤字の新興国の通貨などが大きく下落し、それに伴ないインフレ圧力の高まりが景気減速を招くとの懸念が生じたことから、資金流出に拍車がかかったと考えられます。

足元では、こうした資金流出に加え、中国の景気減速傾向などにより、新興国の景気の先行きに弱さがみられます。しかしながら、通貨下落やインフレの抑制のために利上げを行なっている一部の国を除き、新興国の政策金利は、景気を下支えするために低い水準が続くとみられることから、新興国債券にとってもプラス材料と考えられます。さらに、新興国の信用力を反映していると考えられる利回りスプレッド(新興国債券と米10年国債の利回り差)をみると、過去10年間の平均に満たない水準にあることから、新興国の信用力が低下しているとはみられないと考えられます。

米国の量的緩和の縮小は景気動向次第で年内に開始される可能性があるものの、利上げについては、米国の景気回復ペースが比較的ゆっくりであることから、2015年以降とみられています。そのうえ、新興国債券の利回りは、債券価格の下落によって相対的に魅力ある水準となっていることから、米国の長期金利の上昇が落ち着くにつれて、新興国債券へ再び注目が集まると期待されます。

(※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。)

(2013年9月19日 日興アセットマネジメント作成)

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(日興アセットマネジメント)