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先頃発表されたトルコの2013年4-6月期の実質GDP成長率は、前年同期比で+4.4%と前期(同+2.9%)から加速しました。GDPの7割近くを占める個人消費の拡大が続いたほか、政府が公共投資を拡充するなど旺盛な内需が景気を牽引しました。最大都市イスタンブールの再開発を契機とする反政府デモや米国の量的金融緩和の縮小観測などによる景気への影響が懸念されましたが、市場予想を上回るGDP成長率は、トルコ経済が堅調に推移していることを示唆する結果となりました。

一方で、旺盛な内需は輸入を増加させ、その伸びが輸出を上回ると、同国が抱える構造的な問題の一つである経常赤字を拡大させることにつながります。実際、4-6月期のGDPにおいても、金融市場の混乱に伴なう通貨リラ安が輸出競争力の向上につながったことや、欧州経済の底打ちから輸出は拡大に転じたものの、内需の拡大を背景に輸入も大きく伸びたことから、貿易赤字が拡大し、経常赤字の拡大基調を強める要因となりました。

最近の金融市場では、新興国からの投資資金が流出傾向となる中、引き続きトルコをはじめ経常赤字を抱える国々の通貨が大幅な下落に見舞われています。リラ安は輸出を押し上げるものの、原油をはじめとするエネルギー資源など多くを輸入に頼っている同国にとってリラ安は輸入物価の上昇を通じてインフレ圧力をもたらすことから、過度なリラ安の進行は景気回復の重石になるとの懸念があります。足元では、個人の景況感や企業の生産活動は改善傾向にあることに加え、主要な輸出先である欧州の景気が底入れに向かう中、輸出の回復が見込まれていることは、同国景気の押し上げ要因になるとみられますが、先行きについては通貨の安定が鍵を握っているといえ、トルコリラの動向が一段と注視されます。

(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。)

(2013年9月18日 日興アセットマネジメント作成)

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(日興アセットマネジメント)