お金儲けの神様「邱永漢」人生最後の弟子で、2005年より中国四川省成都に在住。日本生まれの韓国人で、現在はグループ会社3社の社長兼取締役を勤める金さん。邱先生との日々はまさに「邱永漢学校」とも呼べるもの。その中で、今も金さんのこころに残る、邱先生の言葉を紹介してもらいましょう。

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「違いのわかる男になれ」

 どこかのCMの台詞にあった言葉だと思いますが、世界で闘える人の第一条件は、違いのわかる人間になることです。

 日本で経営コンサルタントをやっていた私は、数百社にわたる経営分析を手がけ、5年間で約500万円分、数千冊の本を読み、「経営にまったく新しい問題はない」などというどこかのコンサルタントが言った言葉を真に受けて、自信満々で中国にやって来ました。

 ところが中国に来ていちばん最初にやった仕事はパソコンの購入で、それさえも上手にできず頭を抱えたわけです(パソコン購入記はこちら)。

 ある日お役人が店に抜き打ち検査に来て、「営業停止か数百万円の罰金」という話になり、大慌てで台湾人のボスに助けを求めたところ、「メシは食わせたのか?」と冷ややかに言われて、何のことかまったくわけがわかりませんでした。

 お昼時の検査は、たいていはご飯を食べに来ていると理解して、まずはメシを食わせるところがスタートだったのです。

 正直こんなことは、これまで読んだ本にはどこにも書いてなかったわけで、私にとって「まったく新しい問題」でした。

 こういうことはそれぞれの国で必ず起こるわけですが、それを知らないとあくまで日本人の常識と基準で話を進めてしまいます。それは柔軟性がないということです。

 ベトナムに行けばベトナムの事情があり、カンボジアにもまた異なる事情があるわけです。

 それを前提条件として受け入れ、常に自分の知らない何かがあると自分を疑い、それゆえに他人の言葉に耳を傾けることの「余裕」が、世界で闘うためには必要になります。

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