Twitterの「#IT系童話」が涙なしには見られないと話題

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一昨日あたりからTwitter上で「#IT系童話」というタグが流行しています。

【関連:Twitterハッシュタグ「#社畜の城ラピュタ」がSE・プログラマー悲哀と話題】

日はまた沈む


内容は、有名童話のシーンになぞらえ、見るも無残なIT職種の人々の実体が投稿されています。
その投稿はある人には「笑い」として受け止められ、そしてIT業界関係者からは「悲しみ」の物語として受け止められて……。

今大きな感動を広げている、その「#IT系童話」。本稿では投稿があったものの一部を、原作物語の進行に並べ替えご紹介いたします。

 
――ももたろう

むかしむかし、あるところに foo さんと bar さんがおりました。

おじいさんはデータセンターへ緊急の鯖対応に、おばあさんはカスタサポートへトラブル対応のオペレーターをしに行きました。すると、会社の上流からどんぶらこ、どんぶらこっこ、と大きな上意下達が流れてきました。腐っていました。

どんぶらこっこ、どんぶらこっこ、と上流から大きな大きな仕様変更が流れてきて、そのまま下流に流れていきました。中流SEは何も見なかったことにしました。

おじいさんが川で大きな桃を待っていると、突然川が逆流し、下流から追加要件が

桃太郎は鬼ヶ島へ向かうマイルストンを立てましたが、途中でクライアントから送り込まれた犬、猿、キジが三者三様勝手なことばかり言い、その度に要件定義が変わる為、気がついたら山に登っていました。

桃太郎はきびだんごをもらい、動物を従え、鬼退治をしてお宝を持って帰ってきましたが
次はもっと効率を上げて退治出来ると思われて、きびだんごと従える動物を減らし更に大きな鬼退治に行く事になりました。
何とか無事に帰ると次は装備なしで行く事になり、帰って来なかった

 
――つるのおんがえし

「絶対に中を覗いてはいけません」そう言いつけられていたお爺さんでしたが、ついに見てしまったのです。既に納品が終わっているシステムの設計書をせっせと作り直している鶴の姿を。

 
――シンデレラ

シンデレラ、そっちのデバッグが済んだら今度はこっちのリファクタリングをやるんだよ

営業「いいことシンデレラ。帰ってくるまでにこの不具合を片付けるのよ。私たちは顧客様のお城へ進捗会議に行ってきますからね」

バグと不正データと仕様未確定項目に魔法をかけると、なんと立派なシステムに早変わり。「さぁ、これで今日のデモンストレーションは乗り切りなさい。0時のバッチが走るとデータが元に戻ってしまうから、気をつけるのですよ」

「お母さま、営業利益を三割乗せたらガラスの靴(希望予算)に足(価格)が入らないわ!」「指(作業工数)なんかちょんぎっちゃいなさいよ。どうせ王子様と結婚(受注)すればもう私たちの出番はないんだし。」

 
――おおきなカブ

えんじにあは バグを とろうとしました。
「うんとこしょ どっこいしょ」
それでも バグは とれません。
ぷろまねは けいやくしゃいんを よんできました。

うんとこしょ、どっこいしょ。それでもバグは取れません。

外注は孫請けを、孫請けはひ孫請けを連れてきました。

 
――したきりすずめ

「お土産に好きなほうの案件をどうぞ」と言われ、大きな案件を持ち帰った欲張り爺さん。家に帰って開けて見ると、IT ゼネコンの作った目を覆いたくなる設計書、土日出勤前提のガントチャート、Excel 方眼紙の進捗報告文書などの妖怪がたくさん詰まっておりましたとさ。

 
――かぐや姫

竹やぶでお爺さんが光り輝く竹を割るとそこには高輝度LEDを搭載したLEDモジュールが

「実は、わたくしは転職するのです。今まで育てていただきましたが、今度の月末には会社を辞めなくてはなりません。年休を消化させて貰います。」
 それを知った上司は、何人もの部下を送ってかぐや姫を取り囲み、
「休むのは引き継ぎ終わってからな。」
と言い放ちました。

かぐや姫は5人の貴公子に「結婚したいなら、フルスタックエンジニアを一人ずつ連れてきて」といいました。しかし、貴公子達が連れてきたのは「自称」「偽物」だったり、本物だとしても給料が全くあわずに帰ってしまいました。結局、かぐや姫が出した難題をこなした者はいませんでした。

 
――はだかの王さま

「このシステムは裸だ」新人が言いましたが上司たちの手によって口を塞がれてしまい、結局重大なセキュリティホールは塞がれぬまま、裸同然でリリースの日を迎えることになりました。

 
――うらしまたろう

浦島太郎は、先輩たちが凶悪なバグを放置しているのを見かけました。「これこれ先輩たち、バグをほっといちゃいかん」「う、うるせえやい!」先輩たちは、太郎の前から逃げていきました。「太郎さん、ありがとうございます。お礼にずっとお供します。五年後の保守切れまで」

浦島太郎は助けた亀に乗せられて竜宮城に招かれたと思いきや、海の向こうの国のオフショア開発リーダにされてしまいました。

 
営業「めでたしめでたし」

 
――ED「クライアントっていいな」(作詞:記者)

朝日をみていた徹夜明け 季節が変われば1等賞
夕焼け小焼けでまた徹夜 また徹夜〜
いいないいな〜クライアントっていいな〜
美味しいおやつに ほかほかごはん
毎日風呂にも入れるんだろうな〜
ぼくも帰ろ いつかは帰ろ
でんでん でんぐりがえって バグ バグ バグ!

 
最後のEDですが、記者が過去勤務していたIT業界時代の経験をもとに、投稿ツイートではありませんが、悪乗りして作詞させていただきました。歌詞の内容は100%実話です。

なお、本稿では「#IT系童話」に投稿があったもののごく一部しか紹介していません。現在Naverまとめやtogetterにまとめページが作成されていますので、全体をお読みになりたい方はそちらをぜひチェックしてください。

参考:
Twitter「#IT系童話」 https://twitter.com/search?src=typd&q=%23IT%E7%B3%BB%E7%AB%A5%E8%A9%B1
Naverまとめ http://matome.naver.jp/odai/2137943640564760001
togetter http://togetter.com/li/565594

(文:虹子)