[其ノ四 注目商品 就業不能保障対決編]回復しても給付の生活障害保障型
生活障害保障型 逓減定期保険特約 VS. 従来型の就業不能保険

病気やケガで長期間働けなくなる――、想像するだけでも恐ろしい就業不能状態。不測の事態に備える新型の保険が登場し、注目を集めている。どこがどう違うのか?


治療費や生活費で死亡以上に怖い就業不能状態

一家の大黒柱が病気やケガで長期間働けない就業不能状態になると、治療費や生活費がかかるため、死亡したとき以上に家族に経済的負担が重くのしかかります。

大黒柱が就業不能となった場合、生活に必要となる資金は月額約30万円がひとつの目安と考えられます(生命保険文化センター「平成24年度生命保険に関する全国実態調査」より)。

しかし、障害年金などによる給付は必要な金額には不足しており、自助努力で就業不能状態に備えなければならないのが現実です。ちなみに、就業不能状態となっている人は全国で約14万人といわれます(20〜64歳の6カ月以上推計入院患者数。厚生労働省「平成23年患者調査」より)。

そうした中、アクサ生命保険が「就業不能」に焦点を当てた「大切な人保障スペシャル」(正式名称:生活障害保障型逓減定期保険特約)を4月に発売し、注目されています。今まで就業不能保障は医療保険やガン保険、介護保険といった別々の保険で備えてきました。アクサ生命の新商品は、死亡・高度障害保障とは別に特約で「脳卒中・急性心筋梗塞、要介護状態、身体障害」で就業不能になった場合に、保険金が給付される仕組みになっています。

従来型の就業不能保険では、毎月毎月、就業不能であることを証明しなくてはいけなかったのが、新商品は所定の状態になれば、その時点で給付が決定します。保険金は一時金でも、年金のように毎月受け取ることもできます。

治療が長引く脳卒中、急性心筋梗塞の場合、免責期間は60日

「従来型の就業不能保険では、回復して就業不能でなくなると支給が停止され、保険期間が長いものは保険料がとても高額になるというデメリットがありました」とファイナンシャル・プランナーの金子千春さんは指摘します。

「アクサ生命の新商品は、保険期間の経過とともに保険金額が減っていくので、保険料がその分抑えられます。また、どんな場合でも180日など一定の免責期間があるタイプの商品とは異なり、長期間治療が必要な脳卒中・急性心筋梗塞の場合は、初診日より継続して60日以上の労働制限があったときに支払われます」

このほか、従来型の就業不能保険では、死亡した場合に死亡保険金はありませんが、新商品では生活障害保険金を受け取らずに死亡した場合には、遺族などが死亡保険金を受け取れます。「住宅ローンの団体信用生命保険の特約として3大疾病や収入保障を付けた場合、ローンを完済すれば保障はなくなり、年齢制限もあります。また、途中から付加することはできませんが、この新商品を活用すれば、そのようなデメリットをカバーすることができます」(金子さん)

35歳男性が65歳満了で契約し、基準保険金額を100万円とすると、初年度の生活障害保険金は3000万円(100万円×30年)、特約保険料は月額6280円です。なお、従来型の就業不能保険(A社の例)で月額15万円を受け取る場合、月額3205円となります。

新商品は医療保険を見直したいというときなどに有力な選択肢として検討する価値が大きいといえるでしょう。というわけで、今回の対決は生活障害保障型に軍配!

「生活障害保障型逓減定期保険特約」と「従来型の就業不能保険」の比較

生活障害保障型逓減定期保険特約(アクサ生命)

契約可能年齢(最長保障期間):20〜70歳(80歳満了)

免責期間:・所定の脳卒中・急性心筋梗塞により初めて医師の診療を受けた日から継続して60日