まだまだ暑さが残りますが、夜は少し肌寒く、長野や群馬の山地ではすでに紅葉が確認されている模様。そんな季節の変わり目のこの時期、今年の秋はどんなファッションが流行るのかと気になる人は多いはずです。

多分野において流行色情報を発信している一般社団法人「日本流行色協会」によれば、2013年の秋冬の流行色は、女性ならグレイッシュ(灰色がかった)カラー、男性もベージュやグレーとのこと。こうした落ち着いた色が好まれるのは、政治や経済が不安定な現代の人々は安心を求めており、グレーなどの色には不安な気持ちを包み込むような作用があるからだそう。また、流行色を取り入れることで、その年のトレンドを効果的に演出できるのだといいます。

しかし、色には人の心に作用するような力が、本当にあるのでしょうか。心理学者で元東京大学名誉教授の大山正さんは、著書『色彩心理学入門』のなかで、色が人にもたらす効果について次のように語ります。

「暖色、寒色といわれるように色は温度感覚に影響するし、"暖かさ"、"冷たさ"で象徴される感情の問題とも関連する。また進出色―後退色とよばれて、色は距離感覚にも影響を与えるし、物の大きさ、重さの判断にも影響する」

色の心理的効果については、詩人で科学者としても有名なゲーテをはじめ、昔から様々な人々によって語られているとのこと。たとえば温度判断の実験では、赤や黄などの色は暖かく感じられ、青などの色は冷たく感じる人が多いのだそう。色が人間に何かしらの影響を与えるということは、科学的にも実証されているのです。

また、今季流行のグレイッシュカラーのような暗い色ほど「重く、深く、充実して、固く、強く、しめって、緊張して、安定して」といった感覚が生まれるという実験結果も、同書には記されています。前述した「不安な気持ちを包み込むような作用」は、確かに存在するようです。

色が効果をもたらす範囲は幅広く、感情、質感、音など、様々な分野におよぶとのこと。日常の中に意識的に色を取り入れることによって、今までとは違った視点で毎日を彩ることができるでしょう。

【参考リンク】
【チノパンが来る⁉】2013流行色から見る秋冬コーデ【画像あり】−NAVERまとめ
http://matome.naver.jp/odai/2137881402308691101



『色彩心理学入門―ニュートンとゲーテの流れを追って (中公新書)』
 著者:大山 正
 出版社:中央公論社
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