韓国軍、北朝鮮に入ろうとした40代男性に数百発射撃

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韓国軍は16日、南北軍事境界線に近い京畿道坡州市で、臨津江から北朝鮮に入ろうとした民間人の韓国人男性を射殺したと発表した。男性は日本に難民を申請するも許可が下りず、別の国に難民申請していたという。

韓国合同参謀本部によると、16日午後1時51分に国境を警備中の兵士が臨津江から越境しようとした男性を見つけた。兵士は男の身元を哨戒所に要請したが、その間に男性がフェンスを乗り越えたことから中隊長ら3人が現場に向かい、南側に戻るよう3度警告した。

しかし男性は警告を無視して臨津江に入り、北朝鮮側に入ろうとしたことから、哨戒所で勤務していた兵士ら30人も加わり射撃した。合同参謀本部の関係者は、「兵士30人が大隊長の指示に従い射撃した」と説明し、小型ライフルの「K1」「K2」「K3」を使い数百発撃ったことを明らかにした。

韓国軍が男性を引き上げたところ、銃弾を2発受け死亡していた。また、男性が今年6月、日本に政治難民を申請したが強制退去されられ、その後、別の国に難民申請していたことも分かった。

今回の出来事は韓国で大きな波紋を広げている。インターネット上には、「よくやった」「スパイの可能性がある」と韓国軍の対応を称賛する意見がある一方、「北朝鮮も韓国も同じだ」「これをよくやったと拍手できるのか」「これが自由の国、韓国なのだろうか?」「国軍が国民を殺すのか」といった意見も書き込まれた。

・参照:Newsis
・参照:世界日報

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