<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)
Def.3-0:29-28, 29-, 29-28
マイク・カイル(米国)

カイルは左へ回りながら、左ジャブを繰り出す。オルロフスキーは前蹴りを入れるも、まだ探りの段階かスピードがない。続く、右ストレートもやや遅いオルロフスキー。と、カイルが飛びこんでワンツーを入れると、ヒザから崩れ落ちる。オルロフスキーが両足にしがみつくと、バランスを崩したカイルがスタンドへ戻る。

カイルのフックを受けたオルロフスキー、ダメージが残っているか。右を返したオルロフスキー、続いて右を伸ばし、左から右フックへ。パンチも手数も威力もカイルを上回るオルロフスキーだが、一発でももらうと危ないガラスのアゴの持ち主。と、テイクダウン狙いを切ったカイルが右フックを受けてバランスを崩し、一瞬寝技の展開となるが、すぐにスタンドに戻る。残り30秒、カイルの右に右を返したオルロフスキー、持ち直して初回を戦い切った。

2R、右ボディを打ち込んだオルロフスキー、カイルは左ローから右を伸ばす。オルロフスキーの右ハイをブロックしたカイル、手数が少ない。オルロフキーは引き続き、蹴りを交えて戦うが、ここで両者が足を止めて打ち合う。オルロフキーのようにパンチを受けて、動きが止るカイルがダブルレッグでケージに押し込んでいく。すぐにレフェリーが両者を分け、試合はケージ中央でややラフなパンチの打ち合いとなる。多彩なパンチを持つのはオルロフスキー。互いに半歩外のような距離のなかで、オルロフスキーが前に出て右を振るう。

残り20秒、カイルは左ジャブから足を使い、最後は近距離でフックを交換も微差でオルロフスキーのラウンドとなったか。最終回、テイクダウン狙いを見せたオルロフスキー。これは切られたが、ワンツーを打ち込む。カイルの指が目に触れたと間合いを取り直すと、カイルの右ストレートを受けて前方に崩れる。カイルはここで試合を決めに行くリスクは冒さない。オルロフスキーが前に出ると、カイルがフックを返す。オルロフスキーの前進+パンチに、カウンターを狙うだけで勝利を手に出来るカイルは、自ら動くことはない。残り90秒、接近戦でボディを連打したカイル、オルロフスキーもなかなか手が出ない。

残り1分、館内にブーイングが起こるなか、オルロフキーのスローなテイクダウン狙いをカイルがギロチンで受け止める。残り10秒、オルロフスキーとの距離を取り続けたカイルはそのまま距離をコントロールし、試合が終了した。と、信じられないことだがジャッジの裁定はオルロフスキーに。ジャッジ3者とも29-28ということだが、1Rと3Rにはオルロフスキーはダウンを喫している。「カイルはタフだった。再戦のチャンスをあげたい」という勝者にはブーイングが送られることもなく、場内は静まり返っていた……。