投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の9月9日〜9月13日の動きを振り返りつつ、9月17日〜9月20日の相場見通しを解説する。

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 五輪テーマ物色継続、7年後に向けた先高観はそう簡単には後退しない先週の日経平均は大幅に上昇。2020年夏季五輪開催地に東京が選ばれたことが好感された。首都圏でのインフラ整備で恩恵を受けるとみられる建設を中心に、不動産、倉庫運輸、陸運など五輪関連とみられるセクターや銘柄が軒並み急騰。翌10日もその流れは続き、大成建設<1801>の売買高は2億株を超え、データがさかのぼれる1980年以降で最多となった。週後半はご祝儀相場的な動きが落ち着くなか、個人主体による低位建設株への物色など、材料系の五輪関連への循環物色が週を通して活発だった。

 また、外部環境の落ち着きも安心感につながっていた。米国によるシリアへの軍事攻撃への警戒が高まるなか、オバマ米大統領の演説で、「シリアへの軍事攻撃承認の採決先送りを議会に求めた」と伝わると、先物主導で日経平均は一時14550円台まで上げ幅を広げている。また、先週は先物とオプションの清算日が重なるメジャーSQだったが、一時SQ値(14323.29円)を割り込む局面をみせたものの、「次期FRB議長にサマーズ氏指名へ、オバマ大統領が最終調整」と報じられると、SQ値を上回って取引を終えている。

 今週の注目は17、18日に開かれる米FOMCとなる。量的緩和政策の縮小に踏み切るとの見方がコンセンサスであるが、結果を見極めたいとする様子見姿勢に向かいやすい。連休に挟まれているため、今週・来週ともに立会いは4営業日となる。週前半はFOMCの結果待ちとなり、週後半については連休を控えていることで手控えムードも。そのため、物色の流れとしては、個人主体によるテーマ株物色となろう。

 ややマネーゲーム化している面もあろうが、五輪をテーマに物色範囲に広がりがみられている。また、五輪関連での好パフォーマンスによって需給状況は改善されており、低迷していたSNSやバイオ関連などへの物色にも見直しに向かわせている。急ピッチの上昇の反動も今後は警戒する必要があるだろうが、7年後に向けた先高観はそう簡単には後退しないだろう。