東日本旅客鉄道(株)、(株)JR東日本ステーションリテイリング、公益財団法人東日本鉄道文化財団は、東京・神田に遺る歴史的遺構、旧万世橋駅高架橋を再生利用した新商業施設「mAAch ecute(マーチエキュート)神田万世橋」を9月14日(土)に開業した。
この「マーチエキュート神田万世橋」は、惜しまれつつも、さいたま市へ移転した鉄道博物館の跡地再開発事業の一環で、旧万世橋駅開業時に作られた「1912階段」や、鉄道博物館時代に設けられた「1935階段」といった歴史的な名残をそのままに、合計11店舗の趣味性・嗜好性が高い常設ショップや期間限定ショップを展開。「万世橋駅サロン」を開発コンセプトに、様々なフィールドで活躍する文化人との連携により、往時に栄えたサロンのように文化・情報・知・技術を集積した情報発信拠点としていきたいとしている。

全体のデザインに当たっては、旧万世橋駅に隣接した高架橋が、明治時代に建設された貴重な歴史的遺構であり、地域の都市景観を構成する重要な要素であるレンガアーチを継承したいという想いから、「景ヲ継グ回廊」をテーマに、この魅力ある連続アーチを、「背景(過去)」「風景(現在)」「情景(未来)」という周辺地域の「景」をつなぐ回廊と位置づけており、アーチにかたどられた空間には、飲食系をはじめ、様々なショップが出店している。
インテリア関係では、長野県上田市を拠点に、ベーカリー、カフェにして、北欧の家具インテリアを取り扱うセレクトショップとしても人気の「haluta」が出店した。
「haluta」では、「第4の珈琲(フォースウェーブ)」と呼ばれる深く煎った豆が特徴の珈琲をはじめ、デンマーク独特のオープンサンドウィッチ「スモーブロー」、幻のメニュー「halutaプレート」が復活したほか、高速フリーレンジの卵とフレッシュハーブをたっぷり使ったオムレツプレートも登場した。インテリアでは、2002年にデンマークでスタートしたデザインプロダクトブランド「HAY」を中心に、ビンテージ家具とミックスしながら、日本の家庭でも取り入れやすい北欧スタイルを提案。デンマークで長年愛されている雑貨ブランド「house doctor」や「Irma」も取り扱っている。
また、東神田で人気のカフェ兼定食屋「フクモリ」では、山形の自然が育んだ食材をふんだんに使ったメニューが楽しめるだけでなく、物販コーナーも充実しており、食関連のアイテムだけでなく、様々なデザイン雑貨、家具も取り扱っている。
さらには、イベントスペース「佇マイ」では、オープニングテーマ「万世橋駅の101年と東東京のモノづくり」のもと、9月29日までの期間限定で、帆布カバンの工房HOSONO、革小物のANNAKという老舗企業のショップや、東東京から新しいモノづくりを発信している台東デザイナーズビレッジのクリエイターたちによる、世界に広めたいNIPPONプロダクトを展示販売している。
このほか、旧万世橋駅のプラットホーム遺構は、展望デッキを設けた「2013プラットホーム」として再生された。この「2013プラットホーム」では、カフェ&和酒「N3331」を併設。くつろぎつつ、中央線列車の通過を間近で体感出来る。この「N3331」は、秋葉原に遺る中学校の廃校舎を現代アートセンターとして再生した、「3331 Arts Chiyoda」のプロジェクトに携わった一般非営利芸術活動団体「コマンドN」が、初めてプロデュースしたカフェ業態で、同店の運営を通じて、「食」を起点にしたコミュニティアートの拠点づくりを行っていく。