家族や友だちは大丈夫?LINEなどで子どもの性犯罪被害が去年の3倍に
9月は3連休が2週連続で続き、お出かけの計画を立てている人が多いかもしれませんね! しかし、家族や友だちが自分の知らない人と出かけようとしていたら、「どういうつながりの知り合いか」を一度確認したほうがいいかもしれません。もし無料通話アプリで誘われたのなら、性犯罪被害に巻き込まれる可能性があるかも!?
■LINEなどを利用した子どもの性犯罪被害が急増
NHKは9月12日、『LINE』などの無料通話アプリを通じて性犯罪の被害を受けた子どもが、今年6月までの半年間で117人に上ったと明らかにしました。警察庁の調査によると、2012年は1年間で36人だったのに対し、2013年は半年ですでに去年1年間の3倍と被害が急増しているそうです。
そもそも無料通話アプリは、特定の仲間とのやりとりを目的として作られたものでした。しかし、利用者がIDを設定すれば、電話番号やメールアドレスなどの個人情報を明らかにすることなく、直接連絡を取り合うことができてしまいます。
そのため、出会い系アプリや非公式の掲示板にIDを公開する人が増え、子どもが犯罪に巻き込まれるケースが後を絶たないのです。
■LINE ID検索機能には年齢制限がかけられる
被害者の7割が使用していたLINEでは、18歳未満のユーザーはLINE ID検索ができないような対策を進めています。auのAndroid端末では、キャリアに登録されている年齢が18歳未満であればID検索ができないよう、すでに機能に制限がかけられています。
LINEの発表によると、2013年秋頃にはドコモとソフトバンクでも今後同じ仕組みを導入する見通しです。また、今後さらにauのiPhone端末にも、青少年のID検索制限の導入を拡大するよう検討されています。
■イタチごっこ? すでにIDに変わる別の連絡手段が
しかし残念ながら、ID検索機能に制限がかけられたからもう大丈夫、というわけにはいきません。LINEには「LINE ユーザーURL」という、LINE IDに代わる連絡手段が存在します。今回その取得方法はご紹介しませんが、twitterなどではすでにユーザーURLを使った「友だち募集」のつぶやきが多数見られます。
LINEは今後IDだけでなく、このユーザーURLの検索規制にも取り組まなければならないでしょう。すでにイタチごっこは始まっているんですね……。
企業の対策はもちろんですが、「被害再現がリアルで怖すぎる『スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ』」のように、アプリを使い個人で危険性を学ぶこともできます。家庭や友だちと一緒に「なにが危険なのか」「どうしたら被害に遭わずにすむか」、一度話し合ってみてはいかがでしょうか。
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【参考】
※ LINEなどで子どもの性犯罪被害急増 – NHK NEWS WEB
※ スマホ向けアプリID公開で、わいせつ事件被害の子ども急増 – TBS NEWS i
※ 青少年保護のため18歳未満のユーザーはLINE ID検索が利用できなくなります(まずはauユーザーから対応開始) – LINE公式ブログ
(ライター:らいら)