韓国のコミュニティーサイト「ガセンギドットコム」の掲示板に「日本のメディア、放射能で危険な国は韓国、平昌オリンピック中止せよ」とのスレッドが立てられたところ、韓国人ネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。

 スレ主は、韓国メディアが、産経新聞系のニュースメディア「zakzak」の12日のコラム「新・悪韓論」を取り上げたと紹介。

 同コラムでは、国際オリンピック委員会(IOC)の2020年オリンピック開催地決定に先立ち、東京を脱落させようとする韓国の妨害工作が執ようだったと指摘。「民間の動きに加えて、終盤には政府まで加わって『福島周辺8県の水産物輸入禁止措置』を発表した」と非難した。

 さらに、「大気中の放射線量は東京よりソウルが2倍以上多い」として「放射能が多く危険な国は韓国ではないか」と反論。今年、国内の住宅5件に1件から、発がん性物質「ラドン」が基準値以上発見されたという環境省国立環境科学院の発表内容を引用し、韓国こそが平昌冬季オリンピックを返上する必要があるのではないかと述べた。

 この記事に接した韓国人のネットユーザーの反応は「(日本の)主要メディアのコラムでこんな風に言うとは(笑)。自然放射線と人工放射線の違いを知らない無知が生み出した惨劇」、「韓国が日本よりも放射線レベルの高いのは事実だが、日本は自然に出てくる放射線ではなく、体に蓄積すると信じられないほど有害な放射線」との反論が目立った。

 そして、「日本のメディアのこの報道や態度は、両刃の剣」、「韓国が危険だと知らせてくれるとは、本当に素晴らしいメディア(笑)」、「それでも韓国の子どもの尿からはセシウムは出ない」などと、コラムの内容を揶揄(やゆ)する意見が多数見られた。

 韓国のネットユーザーは、韓国国内の放射線量が高いことを認めつつも、問題があるのは日本国内だけで、韓国国内の放射線については影響がないと楽観的に考えているようだ。(編集担当:李信恵・山口幸治)