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JR西日本は、今後展開する阪和線の輸送品質向上に向けた取組みの内容を発表した。今年3月に発表した5カ年計画「安全考動計画2017」で掲げた輸送障害半減などの目標に向け、現在使用している運行管理システムを更新するとともに、折返し設備の新設・拡充や、踏切長時間鳴動対策、東岸和田駅付近の高架化を行うとしている。

運行管理システムとは、列車の進路を自動制御するとともに、臨時列車などのダイヤをコンピューター上で管理する機能や、ダイヤに合わせて自動的に利用者に案内する機能を持ち合わせたシステム。28日から使用開始予定の新しい運行管理システムは、操作性と応答性が向上し、ダイヤが乱れたときに早期の回復が可能になるほか、駅の発車標や自動放送の充実により、列車遅延時の利用者への案内が向上するなどの利点を持つ。

折返し設備の新設・拡充は、鳳駅、東貝塚駅、熊取駅の3駅で実施。鳳駅では和歌山方面へ新たに2ルートを整備するほか、天王寺方面では現在の1ルートに加え、新たに2ルート整備して3ルートとする。10月に熊取駅、11月に東貝塚駅、12月に鳳駅でそれぞれ使用開始予定。整備完了後は、鳳〜熊取間で輸送障害が発生した場合でも、鳳駅から天王寺方面へは1時間に8本、熊取駅から和歌山方面へは1時間に4本、それぞれ折返し運転が可能となる。

また、輸送障害の発生で長時間にわたり列車が駅に停車しなければならない場合に、踏切が鳴り続けたままになる「踏切長時間鳴動」の対策として、遠隔制御で指令所から信号を操作できるように改修。列車を確実に止めつつ遮断機を上げ、踏切の通行を可能にする。高架化を予定している東岸和田駅付近の4つの踏切を除き、天王寺〜日根野間のすべての踏切で、2014年4月以降、順次対策を実施する予定。東岸和田駅付近の高架化は、2016年度内の供用開始を予定しており、これを受けて7つの踏切が廃止となる。

(佐々木康弘)