ショックに強くなった日本株市場。狙いは世界に進出する実力株
2013年9月7日のIOC総会で、「2020年オリンピック・パラリンピック競技大会」の開催地に「東京」が選ばれると、国内外の投資家から五輪関連銘柄の注文が殺到するはず。でも、具体的に何が買われるのか? 誰もが知りたい即座に爆騰しそうな銘柄を、専門家に選んでもらおう。万が一、落選したら? 大丈夫。安倍政権の成長戦略が実行に移されることで、五輪銘柄は成長戦略銘柄に早変わりする。今のうちに仕込んでおいたほうがいいかも。


東京製綱は冬季五輪で案件獲得の実績あり

「単純に東京五輪銘柄というだけで買うのは難しい」とスリーアイの竹田嘉文さん。

「まず、東京開催が株価に織り込まれているか、まだ織り込まれていないかという視点で選ぶ必要があるし、東京開催以外の材料でも株価が上がる可能性がなければダメです。開催が決まればインフラ対策、公共投資の拡大が本格化するはずなので、その方面にも実績のある銘柄が望ましいですね」

その複眼的発想による代表として竹田さんが挙げたのが、ワイヤロープの老舗で最大手の東京製綱。「ソチ冬季五輪やアジア冬季大会の案件を獲得している。東京に限定しない世界の五輪銘柄です」

また「ユニクロ」のファーストリテイリングもそう。プロゴルファーのアダム・スコット選手、テニスのノバク・ジョコビッチ選手ら、国内外の一流選手とスポンサー契約を結んでいるので「他の都市に決定しても宣伝効果が得られます」。

もうひとつ例を挙げれば、東京都競馬。大井競馬場だけでなく、ショッピングモールやオフィスビルも保有しており、地価の上昇による恩恵を受ける。「五輪開催によって、レジャースポットとして観光客が競馬場に来るかもしれませんね。さらに東京都のカジノ構想が実現すれば株価の上昇が期待できます」

では、下半期の株式市場はどうなるのか。

「この2月や3月に年初来高値をつけた銘柄が制度信用の返済期限が到来する6カ月後の今どうなっているのかを調べてみると、上昇ベクトルなのか、下降ベクトルなのかがわかるはずです」。さっそくチェックしよう。



竹田さんが狙う“五輪+おもしろテーマ”株10

建設

ショーボンドホールディングス(東1・1414)
3910円(100株)
PER:26.4倍
PBR:2.31倍
利回り:1.40%
コンクリート補修の最大手。1964年の東京五輪から来年で50年と、コンクリート建物の法定耐用年数にあたる材料あり。

三晃金属工業(東1・1972)
233円(1000株)
PER:57.6倍
PBR:0.92倍
利回り:1.28%
ドームやスタジアム、空港などの屋根を数多く手がける。近年では競技場案件の実績が豊富。太陽光関連の銘柄でもある。

サービス

一休(東1・2450)
13万5700円(1株)
PER:34.8倍
PBR:6.93倍
利回り:2.06%
高級ホテル、旅館の予約サイトを展開。観光客増の恩恵をダイレクトに受ける。“好景気恩恵銘柄”なので五輪落選でも影響は小さい。

ぴあ(東1・4337)
1600円(100株)
PER:45.0倍
PBR:5.24倍
利回り:0.31%
チケット販売の最大手。サッカー・トヨタカップなどのスポーツにも強く、海外五輪チケットの販売実績も豊富。

ユニバーサル園芸社(JQ・6061)
2760円(100株)
PER:9.5倍
PBR:0.76倍
利回り:1.81%
北京五輪では競技場の芝生を緑色にカラーリングするなど、五輪ではビジュアルとしての植物も重要視されるので、関連施設に需要。

東京都競馬(東1・9672)
383円(1000株)
PER:70.9倍
PBR:2.12倍
利回り:0.78%
ホッケー会場は、大井競馬場から近い運河を挟んだ対岸にある大井ホッケー競技場で開催。“カジノ関連銘柄”としての側面もあり。

REIT(不動産投信)

森ヒルズリート投資法人(東証・3234)