『ウルヴァリン:SAMURAI』で鮮烈なスクリーンデビューを果たしたTAOにインタビュー!

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「『X-MEN』の人気キャラクターが日本に降り立つ!」と話題の『ウルヴァリン:SAMURAI』(9月13日公開)。ウルヴァリンが日本で出会うのは、壮絶な戦いだけでなく、美しき日本人女性とのロマンスだ。世界が注目するウルヴァリンの運命の恋人・マリコ役に抜擢されたのは、なんと本作がスクリーンデビューとなるモデルのTAO。神秘的な魅力で、ウルヴァリンだけではなく、観客をも釘付けにする。そこで、彼女を直撃した。

【写真を見る】ウルヴァリンの恋人役に大抜擢されたTAO。世界を舞台に活躍するトップモデルだ

14歳でモデルデビューしたTAO。2006年にはパリコレに参加し、2009年にはニューヨークに活動拠点を移して大ブレイク。数々のトップメゾンのランウェイを闊歩する、スーパーモデルだ。「演技は未経験だった」という彼女。本作の出演オファーを受けた感想を聞くと「全然、お芝居をやりたいと思ったことがなくて」と正直な一言。「お話をいただいた時にも、『興味がないです』と言ってしまったんです(笑)。でも、『ヒュー・ジャックマンの恋人役だ』と聞いて。そうなると、話が違いますよね。私、あまり誰かのファンになるということはないんですが、唯一と言っていいくらい、ヒューだけはファンだったんです。申し訳ないくらい、すごく不純な動機で、飛び込んだんです」。

そして不純な動機は、“本気”に変わる。「2回目のオーディションで、(ジェームズ・マンゴールド)監督に出会って、そこで初めて演技というものを体感できた。そうしたら、『絶対にやりたい!』って。お芝居に恋をしてしまったんです。ヒューと監督、2人との出会いがターニングポイント。彼らじゃなかったら、このステップを踏んでいなかったと思います」。

「毎日が楽しくて、ずっと演じていたいと思うほどだった」と充実の撮影を振り返る。「ヒューとの共演は、俳優としてだけではなく、人間として勉強になることばかり。ヒューがある日、『TAOは色々な人とコミュニケーションをとるし、ケアもできる。すごいね』と言ってくれて。でも、『それはあなたを見て、学んだことよ!』って思った。彼を見ていれば、それが当たり前なんだと思えたんです」。さらに「監督をはじめ、みんなが私のような新人にも、『TAOはどうしたい?』と投げかけてくれる。彼らが私のお芝居で『良かった』と言ってくれるのも嬉しかったし、一緒にひとつのものを作り上げているという感覚があった」と、映画の現場で得たものは限りない。

「海外をベースにしていると、モデルってタフな仕事なんですよ。辛いと思うことは色々と経験してきているので、映画の撮影で辛いと思うことはなかった」と笑う。単身で海外に乗り込み、自らの居場所を作り上げてきた自信が、彼女の強さの理由だろう。「今思うと、女優になりたくないと意地になっていたのは、『私は一生モデルだ』というプライドがあったからだと思うんです。『モデルを長くやっていれば、次は女優でしょう』と言われるのが嫌で。モデルも素晴らしい仕事だから。でも、心のどこかでは、表現の幅を広げたいとずっと思っていたのかもしれません」。

モデルという仕事への誇りが感じられるが、小さい頃は「身長が高いことがコンプレックスだった」という。「特に思春期の頃は、背の高いことをからかわれたりすると、『なんで自分は人と違うんだろう』と疎外感を感じていて。モデルという選択肢を選ぶことで、自分の運命と対面して、コンプレックスを解決しようとしたんです。今回演じたマリコ役も、本来の自分を押し殺して、疎外感を感じている女性。感情移入できる面もあったし、とても魅力的に感じました」。

「本作では、マリコだけでなく、ウルヴァリンやシンゲン(真田広之)らが、どのように運命と対面するかが描かれているんです」とTAO。運命を切り開き、さらなるステージへと踏み出したが、最後に、彼女の夢を叶えるキーワードを聞いてみた。「想像力を豊かにするようにしています。モデルを始めて、全然仕事がなかった時も、『パリコレってどういうところだろう』とか、そこを歩いている自分を想像したりしていましたね(笑)。想像できることは、絶対に実現できると思っているので。常に、向かう先のことを妄想する。それが夢をつかむカギなのかなと思っています」。

飾らず、正直に胸の内を語ってくれたTAO。鮮烈なスクリーンデビューとなったが、ウルヴァリンを相手に堂々たる存在感を放っている。「夢はいっぱいある」という彼女が、その真っ直ぐな瞳で見つめる先には何が待っているのか。これからがますます楽しみだ。【取材・文/成田おり枝】