[其ノ二 FX 為替チャート編]スイス中銀が上限レートの設定を撤廃する!?
他国が平穏なときでも独歩高。タイミング次第で大きな利益を狙える!


個人投資家にとっては意外に地味な存在のスイスフラン/円ですが、他の通貨と比べて独自の動きをする傾向があるので、タイミング次第では大きな利益を狙えます。

たとえば2011年8月に大きな上昇トレンドに乗って1スイスフラン=108円68銭の高値をつけましたが、同時期の他国通貨は比較的平穏な動きで、スイスフランの独歩高でした。この時期、欧州債務危機の深刻化や米国債の格下げなどで、安全資産とされるスイスフランに買いが殺到。さらに、日銀が円売り介入を実施したことが拍車をかけて急上昇したという経緯があります。その後、同年9月にスイス中央銀行が通貨高阻止に向けて、ユーロに対する目標上限レートを「1ユーロ=1・20スイスフラン」と設定したうえで、無制限のスイスフラン売り介入を宣言したことで急落しました。

実は今、スイスフランはこのときの高値である108円68銭近辺に肉薄しそうな動きを見せています。背景はアベノミクス政策によるものと、もうひとつ、「スイス中銀が上限レートの設定の撤廃をするだろう」という思惑があるからです。スイス中銀としては「フランは依然として過剰評価されている」などの発言をしていますが、しばらくの間、注目すべき通貨であることは間違いありません。動き始めたらチャンスです!



【今月のテクニカル軍師】
福島 理(TADASHI FUKUSHIMA)
マネックス証券 営業企画部

テクニカル分析はもちろん、投資家の売買動向まで熟知。国際テクニカルアナリスト連盟・国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)。



この記事は「WEBネットマネー2013年10月号」に掲載されたものです。