滝クリの「おもてなし」スピーチに続く! 歓待する言葉の意外な由来「顎足付き→寄席芸人の隠語」

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連日、東京五輪の話題で盛り上がっていますが、9月10日放送の情報プレゼンター『とくダネ!』(フジテレビ系列)では、「世界を魅了!五輪つかんだ“なでしこ力”」が特集されました。

2020年夏季五輪の東京開催を決めた、国際オリンピック委員会(IOC)総会の最終プレゼンテーション。高円宮妃久子様、佐藤真海さん、滝川クリステルさんという3人の女性によるスピーチに迫る特集でしたが、このスピーチで注目を集めたのが、滝川さんのフランス語スピーチで飛び出した「お・も・て・な・し」発言でした。

「おもてなし」とは、「持て成し」に丁寧語の「お」を付けた言葉で、もともとの意味は「物を持って成し遂げる」ことを意味します。広辞苑には「歓待する。ご馳走する」と解説されていますが、祖先から受け継がれ、現代でも根付いている「おもいやり」の精神として、彼女はこの言葉を紹介しています。

日本人の精神ともいえる「おもてなし」同様、今回は歓待する際に使用される言葉についていくつか調べてみました。

■ごちそう
「馳走」に丁寧語の「ご」を付けた言葉で、文字通り「走り回る」ことを意味します。客をもてなすために、食材集めなどで奔走することから生まれた言葉です。意味は異なるものの、旧暦の12月をさす「師走」に近い、人が走り回る状況を表すことから生まれた語彙のようです。

■あごあしつき
「顎足付き」は、食費を表す「あご」と交通費を表す「あし」を主催者が負担する意味合いで、寄席芸人の世界で隠語として使われていたそうです。現在では、原則宿泊費も含むニュアンスで使われています。

■おおばんぶるまい
「大盤振舞」と書いて「気前よく盛大に歓待すること」を意味しますが、もともとは「椀飯振舞」と書き、飯茶椀に盛った飯を勧める言葉だったそう。やがて多くの人を招いた酒宴自体をさすようになり、現在は「気前のよい振る舞い」自体をさすようになりました。

■かねにいとめをつけない
「金に糸目をつけない」は、惜しまずに次々とお金を使うという意味の言葉ですが、そもそも「糸目」とは何をさすのでしょうか。実は、お正月などに揚げる凧、その表面に結び付けている複数の糸のことなのだそうです。この数本の糸がないと、凧は制御不能に陥ることから「制限を設けずにお金を使う」ことをさすようになったとか。

「おもてなし」という言葉に込められた「おもいやり」精神の紹介は、少なからずオリンピック招致成功に結び付いたはず。この機会に、そうした言葉の裏にひっそりと息づく日本人の心を再確認してはいかがでしょう? ひょっとしたら、セールストークや口説き文句の幅を広げることにもつながるかもしれませんよ。

(西田貴史/サイドランチ)