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男性的なイメージの強い名古屋めしの中で、数少ない「姫」的な存在が天むすだ。ひと口サイズの三角おむすびから、ぴょこんと飛び出ているエビ天。その可憐(かれん)な姿はまるでひな人形。大体天むす5個でご飯1膳分と言われるので、その小ささも分かろうというもの。名古屋ではこの天むす、デパ地下グルメの定番としても知られている。

そこで今回、お惣菜大好きというOLや主婦たちから寄せられた、名古屋の女性たちが特にオススメする天むす店を紹介しよう。

○平成の竹取物語風の天むす

まずは「地雷也」。名古屋のJR名古屋高島屋や三越名古屋栄店などを始め、東京のデパ地下や高速道路のサービスエリア等にも出店している。「当店の天むすは、冷めてもおいしいご飯にこだわっています」と地雷也営業部の片板義則さんは言う。厳選良質米のご飯と鮮度の高い赤車エビの天ぷら、そして包む海苔(のり)は香り高い最高級だが、それだけではない。

この地雷也のパッケージや天むすの形状を見ると、女性客の評価が高いことも確かにうなずける。とにかく形がカワイイ。いや美しいのだ! 均整のとれた黄金の正三角形はまさにプロポーション美人。上品に海苔が巻かれ、更に竹皮にくるまれた姿は、まさに平成の竹取物語のよう。

地雷也は各地の百貨店で行われる物産展にも参加しているので、機会があれば実演販売に足を運んで手にとっていただきたい。ちなみにこの店の天むす、5個入りで630円だ。

●information

地雷也

名古屋市東区徳川1-739

○味の追求とともに派手さも忘れない

次は、20〜30代OLたちからの評判が高かった、デリカ系の「ゆきこおばさんの台所」。名鉄百貨店本店やパレ・マルシェなどに出店している。お米は3日以内に精米したコシヒカリをガス釜で炊き、ふっくらつやつやなのだ。

ここでも、海苔は愛知県の常滑産とこだわりのご当地海苔を使っている。肝心のエビは「天然ものを毎日手剥きしています」(運営する寿屋の梶田祐樹さん)と驚きのコメントだ。これで1個105円というのは大変お得。

ちなみに、天むすのエビ天にしっぽは普通ないんだけど、ここの天むすにはピッとしっぽがある。理由は「だってその方が派手でしょ」と梶田さんは微笑む。

●information

ゆきこおばさんの台所(寿屋)

名古屋市西区城西2-19-8

○今も手塩で握る大御所の天むす

最後に登場いただくのは大御所。天むすの元祖的存在の「千寿」だ。そもそも天むすというのは、名古屋メシではないということを全国の皆さんはご存知だろうか? 本籍地は三重県津市だ。津市にある(当時)天ぷら定食の店「千寿」で昭和30年代に出していたまかないが評判を呼び、天むすが誕生したというのが真実のヒストリー。

今回紹介するのは近鉄百貨店名古屋店の下、近鉄名古屋駅改札横にある「千寿」。本店で修行して独立した「のれん分け」なのである。

この千寿。「オリジナル天むす」の面影を色濃く残している。形は三角ではなく碁盤型。エビ天はご飯の中にほとんど埋め込まれていて、これこそかつてのまかないの姿といっていい。

「ご飯の水分をエビ天の衣が吸ってなじむんです」とは店長の小西真義さんのコメント。三重生まれという点にもこだわり、「作柄のいい三重県産のコメを5升だきのガス釜で3升だけ炊いています。こうするとよりツヤツヤするんですよ」という。この店のこだわりも徹底しており、今も手塩で握っているという「天むす」の価格は、5個630円だ。

●information

千寿 近鉄名古屋駅改札横売店

名古屋市中村区名駅1

ざっと駆け足で紹介してきたが、いかがだろうか。さすがは一流百貨店に入っている「天むす」の人気店たち。その品質もこだわりも本格的なもので、地域の人々からの高評価もうなずける。

今回紹介したデパ地下の店舗だが、いずれも好アクセスな名古屋の中心地に位置している。旅行や出張で名古屋入りした全国のみなさん、是非一度各店自慢の「天むす」を手にとってみてほしい!

(OFFICE-SANGA)