国内外の4284ファンドが買い増した日本株を発表!
全世界で24万近い投資信託を調査するモーニングスターの朝倉さんも「投信の世界では今、空前の日本株ブームが起きている」と驚くほど。割安な金融、輸出関連株を中心に、これまで?タブー〞だった時価総額100億円以下の超小型株までもが大人気。攻撃的な株主提案を行なうファンドが登場するなど、目が離せない状況になっているのだ!


金融から超小型株まで日本株人気は世界一

外国人投資家の中で重要な存在が投資信託。

モーニングスター代表取締役社長の朝倉智也さんによると、世界中で日本株を1株でも組み入れているファンドは4284。これら日本株投信が昨年12月末以降に売買した銘柄ランキングが下記だ。

「買い越し上位には、銘柄の裾野が広く、日銀の異次元緩和の恩恵を一番受けやすい金融株が多数入っています。海外でも、大手金融機関の業績回復と株高が続いており、『JPモルガンが好調なら、日本のみずほフィナンシャルグループや三菱UFJフィナンシャル・グループもいいんじゃないか』ということで買われているようですね」

金融株以外では、日産自動車、東芝、トヨタ自動車、日立製作所など自動車、電機を中心に輸出関連株も買い越し上位。反対に建設や化学セクターは人気がないようだ。そんな中、朝倉さんは中小型株の動向にも注目する。

「今年に入って、『こんなマニアックな銘柄まで買うのか』と思えるほど、海外ファンドが中小型株の株を買い増しています。昨年末と現在の保有株数の変化率で見ると、1位はJ-REIT(不動産投信)のGLP投資法人。昨年末に23株だった保有株数が一気に18万株超まで増加しています。海外の投信というと、これまで時価総額100億円以上の株しか買わないというイメージがありましたが、2位のカジュアル専門チェーン・ジーンズメイトなどは時価総額が30億円。独立系の運用会社のファンドが積極的に買っているようですが、日本株に世界中の関心が集まっている証拠といえるでしょう」

日本でも、アクティブ運用型の老舗日本株投信「JPMザ・ジャパン」が2度も売り切れて募集停止になるほど。同様に海外でも今、日本株ファンドが人気のようだ。そんな海外ファンドが重きを置く銘柄選別の基準は「割安さ」。

「『日本株は世界的に見て割安』という驚きが、海外ファンドの買い越し攻勢の原点になっています。ROEなどで株価の割安度を測り、同じセクターでも割高なものは売り、割安なものを買うというのが彼らの基本スタイルです」

最近では、米国投資ファンドのサード・ポイントがソニーの大株主になり、エンターテインメント分野の新規上場計画を株主提案して圧力をかけるといった動きも活発化している。「日本は企業統治に問題があり、そこを改善できればもっとよくなる、とみている外国人投資家が多いのは事実です」

大公開!!!!! 2012年12月から2013年6月までの半年間で海外ファンドが大きくトレードした100銘柄

買い越した株数の伸び率で見たBEST50

1位 GLP投資法人(3281)
買い越した株数の変化率:8007.2倍

2位 ジーンズメイト(7448)
買い越した株数の変化率:325.7倍

3位 FJネクスト(8935)
買い越した株数の変化率:204.7倍

4位 山陽電気鉄道(9052)
買い越した株数の変化率:70.0倍

5位 東光高岳ホールディングス(6617)
買い越した株数の変化率:63.4倍

6位 オーデリック(6889)
買い越した株数の変化率:60.9倍

7位 三協立山(5932)
買い越した株数の変化率:57.6倍

8位 KLab(3656)
買い越した株数の変化率:49.8倍

9位 常和ホールディングス(3258)
買い越した株数の変化率:40.3倍

10位 島根銀行(7150)