デザイナー岩谷俊和の原点 オートクチュール作品を初公開

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 デザイナー岩谷俊和氏の作品にフィーチャーした「IWAYA オートクチュールアーカイブ展」が、9月10日からスタートする。アッシュ・ペー・フランスがプロデュースする南青山のライフスタイルショップ「DECOdeBONAIR(デコデボネア)」による企画展の第1弾。ショップのディレクター上尾智昭氏の声がけによって実現したというこの企画展は、岩谷氏の原点とも言える「DRESSCAMP(ドレスキャンプ)」のオートクチュールドレスをはじめ過去の作品が一堂に公開される初めての機会になる。

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 「IWAYA オートクチュールアーカイブ展」で展示されるのは、岩谷氏が2002年から2009年に発表したオートクチュールドレス20体。長年保管されていた膨大なアーカイブの中から、岩谷氏自身が「今見せたいもの」を厳選したという作品のみが並べられた。スパンコールなどパーツ1つからオリジナルで作られ、職人の手仕事で長い時間をかけて制作されたドレスは、アート作品のようにそれぞれの存在感を放っている。バイヤーとして「DRESSCAMP」の初期から岩谷氏のクリエイションを見てきた上尾氏は、「岩谷さんの作品は、一言で言うとブラボー。刺激的で高揚するような気分や、その感性をメンズの世界で見せたい」という思いから、敢えて男性向けのショップ「DECOdeBONAIR」で企画展を計画したという。

 オートクチュールへの尊敬や憧れがデザイナーとしてのベースになっているという岩谷氏は、これまでのコレクションに対するアプローチについて「絶対こうでなければいけないという決まり事はなく、その時の気分が全てです。なのでこれまで、あまり過去は振り返りませんでした」と話すが、改めて自身のアーカイブに向き合ったことで「過去と今のデザインは違っていますが、これまで積み上げてきたものがあり、職人と仕事をしてきたことは自分の要素として残っています。これからも常に新しい提案ができたら」と、次のクリエイションに対する気持ちを新たにしたという。長年に渡ってメンズを中心にファッション業界を追ってきた上尾氏は「現代のファッションは全般的に軽いものが提案されている傾向にあるが、こういった才能は色褪せない。本物のオートクチュールは残していくべき」という考えで、初の企画展を多くの人に見てもらうことで未来のデザイナーを刺激したいという願いを込めている。

 「DRESSCAMP」の立ち上げから「DRESS33(ドレス・サーティスリー)」のパリコレデビューまで様々なキャリアを積み、またブランドに復帰した現在もウエディングや衣装制作など様々な舞台で活動する岩谷氏の変遷とデザインの本質が垣間見れる「IWAYA オートクチュールアーカイブ展」の開催は、「DECOdeBONAIR」のエキシビジョンスペースで9月28日まで。入場は無料。

■IWAYA オートクチュールアーカイブ展
 期間:2013年9月10日(火)〜 9月28日(土)
 場所:DECOdeBONAIR(東京都港区南青山5-7-17 小原流会館 B1F)
 時間:12:30 〜 19:30 ※日曜、月曜は定休日